株式にお金をつぎ込むことは「投資」と呼ばれます。
一方、そのお金を競馬の馬券購入に充てると、これは「投機」ということになります。そこで「投資」と「投機」はどう違うのか、何となく感覚では判るのですが、正確を期して広辞苑で調べてみました。
「投資」とは「利益を得る目的で資金を事業に投下すること。元金の保全と一定の利回りを目的として貨幣資本を証券化すること」とありました。小難しい表現になっていますが、要するに「手元の資金を増やすことが目的の行為だが、そこには元本の保全がある程度期待されている」とでも解釈すればいいのでしょう。
「投機」は、そのものズバリ「損失の危険を冒しながら大きな利益を狙ってする行為」となっています。つまり、元本が大きく減ることも覚悟して、大儲けを狙うハイリスク・ハイリターンの行為だということです。
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【ちょこっとメモ】
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各競馬場ではインフォメーションコーナーを設置、そこでは初心者向けに馬券の買い方など楽しみ方やガイドブックなどがもらえます。これであなたも競馬通?!?! |
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株と競馬には、こうした違いがあるということを理解していただいた上で、今月は株式の格言の中で、馬券を買う際に参考になりそうだと思ったものをいくつか紹介します。
競馬にも、株と同じような格言があるのでしょうが、競馬は私の専門外なので、株の格言で勘弁願いたいと思います。
今週の格言 「相場のカネと凧の糸は出し切るな」。
最近は凧揚げを経験していない大人が増えています。私が子どもの頃は東京でも凧揚げをやる広場がまだいくらもありました。凧揚げのポイントは糸に余裕を持たせることです。そうしないと、強い風が吹いた時などに糸が切れて凧が飛んでいってしまいます。
株式も同様で、命の次に大切なお金を投ずる場合は必ずゆとりを持っていなければなりません。そして投資よりもっとリスクの高い競馬への出費は、なおさらこの格言をしっかりと頭に刻んでください。
つづく
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