株の格言に限らず、格言の世界では例えば「好きこそものの上手なれ」と「下手の横好き」といった具合に、相反する内容のものが多くあります。どちらも真実であるところが人生の文(あや)なのでしょう。
今週の格言 「当たり屋につけ」
これは多くの説明を要しないでしょう。
人間にはスランプの時があります。株も競馬も、何をやっても上手くいかない。やることなすこと、自分の判断が裏目にでることがままあります。そんな時にはこの格言を思い出して、ツキのある人に乗ってみることです。
昔、私は万馬券をとった人がいたら、その後をついて行って、窓口で「前の人と同じ」と言って馬券を買うせこい手を使った覚えがあります。今は馬券もマークシート式になり、この方法は通用しなくなりましたが・・・、隣の人のマークシートをカンニングしている姿も散見されます。
株の格言でも、これと正反対の内容を表現したものがあります。
今週の格言「人の行く裏に道あり花の山」
私は吉野の桜が大好きで、これまでに何回か花見に出かけたことがありますが、桜が満開のときは人出も満開です。そんな時に、裏道に入り、ひっそりと咲く山桜の古木を発見できたら、その嬉しさは例えようもありません。
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【ちょこっとメモ】
競馬場はどこにあるの??
JRAの競馬場は全国10箇所。場所は、札幌・函館・福島・新潟・東京(府中)・中山(千葉)・中京(名古屋)・京都・阪神・小倉と、基本は関西、関東1会場ずつ開催するのですが、その他もう1つ開催し3つの会場で開催することもあります。 |
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この格言はそんな風景を思い起こさせ、数ある株の格言の中でも芸術性の高いものと思われます。
株式相場が下落して、皆が売りに回っているときに、一人買いに入れば、底値に近い値段で買えて、値上がりしたときの儲けは大きいことの例えですが、競馬の世界に置き換えれば、本命は無視して、ひたすらアナ狙いということになるのでしょう。
多くの人が見向きもしないアナ馬を見つけて、見事、万馬券を取ったときなど、さらりと一言この格言を呟けば、あなたを見る周囲の目がきっと変わります。
つづく
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