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【海江田万里 プロフィール】 |
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●1949年 |
東京生まれ |
●1972年 |
慶應義塾大学法学部政治学科卒 |
●1993年 |
衆議院議員選挙(東京1区)に日本新党から立候補、初当選。 |
●2004年 |
岡田克也代表による新体制のもと、ネクストキャビネット(次の内閣)厚生労働大臣に就任、民主党の年金改革案づくりに尽力。岡田代表の再選に伴い、ネクストキャビネット(次の内閣)経済産業大臣に就任。 |
●2005年 |
衆議院議員選挙で惜敗 |
●血液型 AB型 ●趣味 絵画鑑賞、映画鑑賞、読書、漢詩 ●スポーツ 野球、剣道(二段)
●座右の銘 人生意気ニ感ズ ●公式HP http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kaieda/ |
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今月のお話(全4回)
「馬の故事・熟語_本当の意味をご存知ですか?」 |
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今はその時季ではありませんが、秋になると「天高く馬肥ゆる秋」という言葉を耳にします。競走馬も夏に馬草を腹いっぱい食べて、秋には体重が増加するようで、秋の競馬シーズンになっても夏痩せのままだと、その馬はどこか調子が悪いのではと敬遠されることがあります。
もっともこの言葉、現在では、「天高く馬肥ゆる秋だから、私も体重増えちゃった」などと、人間の食欲に関する表現としてよく使われます。
ところが、この言葉が生まれた古代の中国では、そんな飽食の時代を表す言葉としては理解されていません。当時、漢民族は中原つまり長安や洛陽など、黄河流域の肥沃な土地に住み着いていました。
ところが中原に接する広大な北西部には「匈奴(きょうど)」と呼ばれる騎馬民族が割拠していて、彼らは毎年、漢民族に果敢な攻撃を繰り返していました。騎馬民族は春から夏の間、北西部の大草原で馬を放牧して、狩猟生活を送っていますが、秋になって放牧地の草がなくなると南下の準備をします。
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【ちょこっとメモ】
レーシングプログラムの入手先?
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遊牧民の住処は冬には零下何十度の酷寒の地になりますから、その前に暖かい南の地を目指してまるまると太った馬に乗り、漢民族の居住地を襲って略奪しながら冬場を凌ぐ生活でした。だから、当時の漢民族はこの言葉を聞くと、「秋になって天も高くなった。そろそろ肥えた馬に乗って匈奴が攻めてくる。備えは大丈夫か」と警戒心を高めていました。
漢の時代の歴史書『漢書』の「匈奴伝」には「匈奴(きょうど)秋(あき)に至(いた)る。馬肥(こ)え 弓頸(つよ)し。即(すなわ)ち塞(さい)に入る」との表現があります。「匈奴は秋になったら攻めてくる。馬はまるまると肥え、弓は強力で、漢軍の要塞に攻め込んでくる」という意味で、ピンと張り詰めた緊張感があります。
現代の日本の食べ過ぎによるメタボを気にする感覚とはずいぶん違った心境であったことは心に留めておくといいでしょう。
つづく
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