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 【海江田万里 プロフィール】
●1949年 東京生まれ
●1972年 慶應義塾大学法学部政治学科卒
●1993年 衆議院議員選挙(東京1区)に日本新党から立候補、初当選。
●2004年 岡田克也代表による新体制のもと、ネクストキャビネット(次の内閣)厚生労働大臣に就任、民主党の年金改革案づくりに尽力。岡田代表の再選に伴い、ネクストキャビネット(次の内閣)経済産業大臣に就任。
●2005年 衆議院議員選挙で惜敗
●血液型 AB型  ●趣味 絵画鑑賞、映画鑑賞、読書、漢詩  ●スポーツ 野球、剣道(二段)
●座右の銘 人生意気ニ感ズ  ●公式HP http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kaieda/
今月のお話(全4回)
  「ワタシと競馬と、しばしば、オトン」
―その4 場外の帰りに出会った運命の出来事―
 私が父の影響で競馬に興味を持った昭和35年は、いわゆる「60年安保」の年でした。手元の『東京競馬場60年史』(平成6年発行)によれば、この年1月に全国競馬労働組合が24時間の全面ストを決行したとの記載があります。私は、まだ小学生ですから、政治には興味を持っていませんでしたが、ある日、父と一緒に新宿の場外馬券売り場に馬券を買いに行った帰り、ちょうど現在の新宿駅西口で、当時の社会党委員長、浅沼稲次郎氏が街頭演説をしている場面に出くわしました。政治記者であった父は、浅沼稲次郎氏と顔見知りだったのでしょう。演説が終わった後、浅沼氏が「海江田さんの坊ちゃんですか」と言って大きな手で私の頭をなでてくれた記憶があります。数週間後、その浅沼氏が右翼の青年によって刺殺された事件に、私は大きなショックを受けて、それがきっかけで私は政治に興味を持つことになったのです。父があの日新宿に馬券を買いに行かなければ、現在の私は違う道に進んでいたかもしれません。

【ちょこっとメモ】
浅沼稲次郎(1898年〜1960年)
飾らない人柄から多くの人に愛された政治家。1960年10月12日、日比谷公会堂で演説中、大衆の面前で右翼の少年に刺殺された。
  堅い話になりましたが、こんなこともありました。私には妹がひとりいて、小学生の頃からピアノを習っていました。一日に数時間も弾いていると少しずつピアノの音程が狂うので、何ヶ月かに一度、ピアノの弦を調整する「調律師」が家にきて、ピアノの具合を見てくれていました。ある日曜日の午前中のことだったと思います。父がちょうど、競馬場にいざ出陣、玄関から門に出たところ、ピアノの調律師と出会ったのです。父は家の中の母や妹に向かって大きな声で「お−い、調教師さんが来たぞ−」

 家の中に居た、家族は「何で競馬の調教師さんが家に来るの?」と一瞬、頭の中に?マークが広がりましたが、すぐに「調律師」の間違いであることが判明しました。父は、言い間違いに気付かず颯爽と府中の競馬場に向かいましたが、その日の結果がどうだったか、私は覚えていません。

「ワタシと競馬と、しばしば、オトン」〜完〜
 
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「馬に魅せられた画家・作家たち in the world」
     08.01.31 「―その4 ジェリコ-をご存知ですか?―」
     08.01.24 「―その3 坂本繁二郎をご存知ですか?―」
     08.01.17 「―その2 徐悲鴻をご存知ですか?―」
     08.01.10 「―その1 テレスコビッチをご存知ですか?―」
新春特別号
     08.01.03 「今年は香港でオリンピック馬術見学!?」
「ワタシと競馬と、しばしば、オトン」
     07.12.27 「―その4 場外の帰りに出会った運命の出来事―」
     07.12.20 「―その3 九州男児の父からのミッション―」
     07.12.13 「―その2 灰色のブレザーを着た中学生―」
     07.12.06 「―その1 「皐月賞」を題材に句を詠む小学生―」