今回の経済危機では、株も債券も打撃を喰って、悲鳴を上げている人が多いと思います。かくいう私も、最近は株や債券の売買は手控えていたものの、手持ちの株の評価が大きく下がって、がっかりしているひとりです。
先日、自分の金融資産をリストアップ
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【ちょこっとメモ】
収集型金貨
収集型金貨とは、記念硬貨などの形で発行される金貨の一種。地金型金貨と違い、相場とはあまり関係なく希少なところに価値があり、収集家の需要によって金貨の価格は変動がある。
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していたら、唯一値上がりしていたのが「金」でした。といっても、純金の塊をたくさん持っているわけではなく、趣味で始めた「金貨」のコレクションが、金価格の高騰で、「今売れば、少し儲けがでるな」という程度です。
「金貨」の中で手に入れやすいのが、「地金型金貨」といって、金の地金とほぼ同じ価格で、毎日取引されている金貨です。カナダの「メープルリーフ金貨」やオーストリアの「ウイーン金貨」などがその代表です。
ちなみに3月19日の「メープルリーフ金貨」の小売値(田中貴金属調べ)は、1/10オンス金貨が1万1150円。金価格は1オンス(トロイオンス)で表示されることがほとんどですが、1オンスは31・10グラムで、この日の地金の価格はグラムに直すと1グラム3068円。1/10オンスは3・11グラムだから金の価格分が9541円で、金貨としてのプレミアムは1609円です。金の価格は毎日、変わりますから、それにつれてこの種の「地金型金貨」の価格も変化します。
「メープルリーフ金貨」は、表にクイーンエリザベス2世の横顔、裏にカナダの国旗のデザインになっているサトウカエデの葉が刻印されており、デザイン的にも優れています。「ウイーン金貨」は音楽の都ウイーンに相応しく楽器のデザインになっています。
金の地金では、アクセサリーになりませんが、「メープルリーフ金貨」にしろ「ウイーン金貨」にしろ、金貨はペンダントやブレスレット、カフスリンクにもなりますから、汎用性が高いと言えます。そして、いざ売りたいときには、その日の金価格を参考にした買取価格で引き取ってくれます。
3月19日の買い取り価格は1/10オンスの「メープルリーフ金貨」が1枚9963円です。売値と買取値の差は1000円ちょっとと、さほど大きくありませんから、それ以上に金価格が値上がりすれば、売って儲けが出ます。今回の定額給付金で金貨を1枚買ってみてはいかがでしょう。
つづく
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