20年近く前はよく香港に足を運んでいました。もちろん、まだ香港が中国に返還される前で、総督府にはユニオンジャックが翻って、えもいわれぬ異国情緒を醸し出していました。
当時、日本で買うと高いブランド品を
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【ちょこっとメモ】
大熊猫(ジャイアントパンダ)
丸い体型と可愛いしぐさで人気のパンダ。希少動物として保護活動が行われている。しかし、雌の妊娠可能期間は1年間で2日ときわめて少ない為、なかなか繁殖活動も進まないのが現状。野生のパンダは飼育されているパンダに比べると繁殖率が高いので、人間が保護する事はもちろん、野生のパンダが生息できる環境を整えることも人間の役目ではないだろうか。
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無税の香港で買うのも旅の楽しみの一つでした。ある日両替に入った香港の銀行(たしか恒生(ハンセン)銀行)で、パンダの刻印のある金貨が売られているのが目に付きました。
値段が幾らだったか、今は覚えていませんが、可愛いパンダのデザインが気に入って、その場で一枚手に入れました。
東京に帰って、色々調べると、このパンダ金貨は中国の人民銀行が、1982年から毎年パンダのデザインを少しずつ変えて発行していることが分かりました。日本でも泰星コインという専門店で販売していることを知りましたが、もちろん、値段は香港で買うほうがかなり安かったと記憶しています。
それから、毎年、香港を訪問するたびに1枚ずつ、デザインの違うパンダ金貨を、購入していましたが、10枚ぐらい貯まったところで、香港の中国への返還の年(1997年)になりました。当時、私は日本香港友好議員連盟の役員をしていた関係で、7月の香港返還式典に参列しましたが、返還後の香港は、以前のような魅力が薄れ、香港への旅行も、パンダ金貨の購入も途絶えていました。 久しぶりにパンダ金貨を思い出したのは、2007年にパンダ金貨発行から25周年の記念として、これまでの25種類のパンダ金貨のセットが売りに出されたとの新聞記事を見たときです。1/25オンスといいますから金の含有量は1・244グラムと小ぶりですが、25枚セットで日本での販売価格は21万円。1枚あたり8400円になる計算ですから、金地金の価格と比較して割高です。
しかし、世界で1万8000セット、日本では限定200セットの売り出しということで、購入しようかどうか迷いましたが、結局、諦めました。買っていたら今、幾らぐらいになっているか、悔しいから調べていません。もちろん、だいぶ前に買ったパンダ金貨はそのまま私の手元にあり、時々パンダ金貨を取り出して眺めると、当時の楽しかった香港旅行を思い出します。
つづく
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