世界で最古の金貨については諸説ありますが、一般にはBC6〜7世紀にトルコ西部のリディア王国で造られた「リディア金貨」だと言われています。日本で最初に金貨が造られたのは、天平宝字4年といいますから西暦で760年に、藤原仲麻呂が恵美押勝の名前を天皇からいただき、同時に貨幣を鋳造する特権を許され、「開基勝宝」を鋳造したとされています。
中国で「楊貴妃」とのロマンスで
|
【ちょこっとメモ】
金のなる木
和名はフチベニベンケイ(縁紅弁慶)
葉が硬貨に似ているのが名前の由来だが、5円玉や50円玉の穴に若枝を通して成長させると硬貨がなったように見えることから、縁起物としても親しまれるようになった。 |
|
有名な唐の玄宗皇帝の御世が終わった頃のことで、日本では聖武天皇が崩御され、政治の実権が藤原氏に移行する時期にあたります。
日本史の年表を紐解くと、ちょうどこの頃、陸奥の国から黄金が天皇に献上されたとありますから、おそらくその金を使っての金貨の鋳造だと思われます。
私は、まだこの金貨の本物を見たことがありませんが、奈良の西大寺の裏山から出土した32枚の「開基勝宝」は東京の国立博物館に所蔵されているとのことで、機会があったらぜひ見学したいと思っています。
日本初の金貨などは、望んでも手に入るものではありませんが、私はこれから金貨を毎月1枚ずつコツコツ買い、コレクションにしたいと考えています。資産の運用という面でも、現在、株を買うには相場が不透明過ぎます。今が底だと思っても、まだまだ2番底、3番底の可能性があります。かといって銀行預金では利息が低すぎます。
国債だって、低金利でしかも大量発行のツケがいつ来るかも知れません。となると、最後の避難地(ラスト・リゾート)として金が魅力的なのではないでしょうか。それに私の年齢になると、いまさら大きなリスクをとってお金を増やそうという気にはならないものです。
もちろん、目減りは困りますが、これからはどうやって、今ある自分の資産を使って、人生を有意義に過せるかが大切です。私もいつか政治の世界から完全に足を洗うときがくるでしょう。自由になったら、思う存分、私の好きな船旅をするつもりです。
その資金としてそれまで蓄えた手元の金貨を売り、金貨がなくなるまで旅を続ける。そんな老後が理想的です。若い人は、この心境に達することはまだ無理でしょうが、いつか私の心境を分かってもらえるときがくるはずです。
「行き着く先は金!?〜世界の金貨〜」〜完〜
|