衆議院の選挙は、まだいつになるか決まっていませんが、東京都では7月3日から都議会議員の選挙がスタートします。街の中を選挙カーが走り回り、大声で「○○をよろしくお願いします」と叫びます。選挙カーでマイクを握る女性を「ウグイス」と呼ぶのは、皆さんご承知のことと思います。
いつの頃からこう呼ばれるように
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【ちょこっとメモ】
連呼行為
「ウグイス」や「カラス」が選挙カーから「よろしくお願いします」と叫ぶ行為を「連呼」といい、選挙期間中午前8時から午後8時まで公職選挙法第140条の2で許可されています。
この「連呼」によって選挙の時期だと実感する人も多いのではないでしょうか。 |
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なったかは定かでありませんが、鳥のウグイスと言えば、日本三大鳴鳥(にほんさんだいめいちょう)のひとつで、大声でよく鳴くことで有名ですから、その辺りから、選挙カーの女性アナウンサーを「ウグイス」と呼ぶようになったのでしょう。
都議会議員や衆議院議員などの選挙は、「公職選挙法」という法律に基づいて実施されます。「ウグイス」は、もちろん法律用語ではなく、法律上は「車上運動員」と呼ばれます。「ウグイス」の中には、候補者の娘さんやその友人がボランテイアで務めるケースもありますが、多くはプロの「ウグイス」がアナウンスします。
彼女たちのほとんどは普段、結婚式の司会やキャンペーンガールをやっていて、いざ選挙が始まると、プロダクションからお呼びがかかり、現場に駆り出されます。
ベテランの「ウグイス」になると、1日2万円が相場とも聞きますが、「公職選挙法」で、「車上運動員に対する日当は1万5000円以内」と決まっており、それ以上の金額を払うと、「運動員買収」という重い罰が待っています。
皆さんは選挙カーから流れてくる野太い男性の声を耳にしたことがありませんか?こちらは「ウグイス」に対して「カラス」と呼ばれています。由来ははっきりしませんが、男性=「カラス」のイメージが何となく理解できると思います。もっとも、この「カラス」を利用すると、住民に「朝からうるさい」と言われることも多くリスクが伴います。
私は「カラス」を使って成功したことがあります。もう10年くらい前の選挙のときに「ウグイス」の都合がつかずに、マイナーのプロレスのリングアナをやっている男性に2〜3日臨時でアナウンスを頼んだら、これがバカ受けし、何より候補者のやる気が倍増でした。そして、その選挙で私はもちろん当選しました。
つづく
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