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 【海江田万里 プロフィール】
●1949年 東京生まれ
●1972年 慶應義塾大学法学部政治学科卒
●1993年 衆議院議員選挙(東京1区)に日本新党から立候補、初当選。
●2004年 岡田克也代表による新体制のもと、ネクストキャビネット(次の内閣)厚生労働大臣に就任、民主党の年金改革案づくりに尽力。岡田代表の再選に伴い、ネクストキャビネット(次の内閣)経済産業大臣に就任。
●2005年 衆議院議員選挙で惜敗
●血液型 AB型  ●趣味 絵画鑑賞、映画鑑賞、読書、漢詩  ●スポーツ 野球、剣道(二段)
●座右の銘 人生意気ニ感ズ  ●公式HP http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kaieda/
今月のお話(全4回)
  「馬に魅せられた画家・作家たち in the world」
―その2 徐悲鴻をご存知ですか?―
 馬をテーマにした絵画で有名な作家の話をしましょう。今回はその中国編です。中国現代画壇の巨匠ということでは斎白石と徐悲鴻の二人の名前があげられます。斎白石は伝統的な水墨画で有名ですが、徐悲鴻は、パリの高等美術学院とベルリンの美術学院に合わせて8年間学んで、西洋の画法も取り入れた独特の画法を確立しました。つい先日のニュースでは、彼がベルリン留学時代に描いた作品「奴隷とライオン」の油絵が香港で競売にかけられ、日本円で約11億円の値段がついて話題を呼びました。
 
  徐悲鴻は帰国後、「満州事変」の勃発に触発され、愛国画家として民族の覚醒を促す多くの作品を残しています。1949年の新中国建国後は、創設された中央美術学院の初代校長に就任1954年9月に脳溢血で倒れるまで、馬をテーマにした多くの水墨画を残しています。

【ちょこっとメモ】
徐悲鴻(シュウ ベイホン)(1894-1954)
江蘇省生まれ。中国の美術に多大な影響を与えた人物の一人。作品は切手に用いられるなど、多くの人々に愛されている。
  彼の馬をテーマにした作品の中では特に「奔馬」が有名で、彼の描く馬は、生命力に溢れ、作品に正面から向き合うと、馬が画面を突き抜けてこちらに突進してくるような錯覚さえ覚えます。この「奔馬」のシリーズは、中国の切手になって売り出され、世界中のコレクターによって収集されましたから、あなたもこの切手をどこかで見た記憶があるかも知れません。徐悲鴻の馬の絵は人気が高く、小さな水墨画でも1枚数千万円で取引されています。北京の瑠璃廠(ルリチャン)の画廊で、ときどき彼の作品が売りに出ていることがありますが、偽物の可能性が高いですから、注意が必要です。

  中国に住む絵画に詳しい友人から聞いた話では、水墨画のいい作品を表装に出すと、表装屋では、作品の薄い紙を上手に剥して2枚の作品を作るのだそうです。そうして新たに作った1枚をこっそり売りに出すのですが、これは偽作とも言えないし、本物であってそうでないような・・・この辺りが中国と付き合う際の難しさにも通じます。  
 
つづく
 
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