選挙に付き物のポスターは、サイズやデザインなどについて「公職選挙法」で色々と規制されています。特に事前に貼り出すポスターは、選挙の本番が近くなると、候補者本人の顔を大きく写したものは掲示ができなくなり、『2連』『3連』と呼ばれる立候補予定者と党の代表者などとの連名のポスターに替わります。
選挙前のポスター制作費用は、
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【ちょこっとメモ】
選挙用品
選挙が始まると街中、TVなどでよく目にするのもがある。ポスター・宣伝カー・看板等・・・。選挙事務所内では、だるま・神棚・電話・それらの手配を一括で請負う会社があるそうだ。「選挙用品」「選挙グッズ」等で検索してみるとヒットする。選挙用品だけではなくウグイス等の選挙スタッフも手配をしてくれるそうなので、初立候補を考えている方は選挙費用の参考になるかも!? |
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もちろん個人の負担です。高名なカメラマンに写真撮影をお願いすると、かなり撮影費がかさみますが、一般的には撮影費やポスターの裏張りの費用を含めて1枚300円ぐらいです。
街を歩いていて、選挙用ポスターが貼り出されていたら、「ああ、ここにも300円、あそこにも300円」と思っていただければいいでしょう。
国政選挙本番で、公営掲示板に掲示するポスターの制作費用は国から出ます。もちろん、こちらは候補者本人の顔だけでOKです。
最近はデジタルカメラでの撮影が主流となり、コンピュターで簡単に修正ができるようになりました。だからと言って、修正しすぎると本人の実像とポスターの写真がかけ離れてしまいます。
これは、実際にあった話です。ある候補者を招いてのホームミーティングで、会場にポスターを貼り、20人ぐらいが車座になって、開始時間を待っていたところ、「候補者はまだかしら?実物に会えるのが楽しみだわ。」と一人の女性から声が上がりました。
すでに候補者は車座の中心に座っていたのに、実物と写真とのギャップが大きく、その女性は、目の前の男性が候補者だとは気が付かなかったのです。一同大爆笑でしたが、候補者本人の顔は引きつっていました。
このように修正をきかせたポスターにはマイナス面もありますが、どんなにポスターと実物が違ってきても、ポスターの写真は見栄えをよくするために時間をかけます。それは何故でしょう?
「選挙期間中本人が会える有権者は、頑張っても数万人だが、ほとんどの人がポスターを見るから、小選挙区では数十万人が眼にすることになり、その数十万人の記憶に残るポスターの方が票になる」とベテラン選挙参謀が教えてくれました。ちなみにポスターの写真と実物が、違いすぎていて本人と判らなかった人物は、民主党の大幹部として活躍中です。TVでもよく見かける顔ですが、本人の名誉のために実名は伏せておきます。
「選挙トリビア」〜完〜 |