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 【海江田万里 プロフィール】
●1949年 東京生まれ
●1972年 慶應義塾大学法学部政治学科卒
●1993年 衆議院議員選挙(東京1区)に日本新党から立候補、初当選。
●2004年 岡田克也代表による新体制のもと、ネクストキャビネット(次の内閣)厚生労働大臣に就任、民主党の年金改革案づくりに尽力。岡田代表の再選に伴い、ネクストキャビネット(次の内閣)経済産業大臣に就任。
●2005年 衆議院議員選挙で惜敗
●血液型 AB型  ●趣味 絵画鑑賞、映画鑑賞、読書、漢詩  ●スポーツ 野球、剣道(二段)
●座右の銘 人生意気ニ感ズ  ●公式HP http://www.zephyr.dti.ne.jp/~kaieda/
今月のお話(全4回)
  「馬に魅せられた画家・作家たち in the world」
―その4 ジェリコをご存知ですか?―
 日本ダービーを開催する競馬場は府中競馬場と決まっていますが、本場ロンドンのダービーが開かれる競馬場の名前は?そうですエプソム競馬場です。それではフランスのルーブル美術館に展示されているエプソム競馬場を描いた作家の名前は? 

 正解はテオドール・ジェリコー、19世紀の前半に活躍したフランス人の画家です。ジェリコーを有名にしたのはエプソム競馬場の絵ではなく、その3年前に描いた「メヂュース号の筏」という作品です。この絵も現在、ルーブル美術館に展示されていますが、フランスのフリゲート艦メヂュース号が座礁して、乗組み員のほとんどが漂流中に死亡するという悲惨な事故がありました。ジェリコーはその漂流の様子を描いてみせたところ、フランス画壇では、この作品をめぐって論争が起きました。ジェリコーはそんなフランス画壇に嫌気がさして作品を手にイギリスに渡り、そこで出会ったのがエプソム競馬です。

【ちょこっとメモ】
テオドール・ジェリコー(1791〜1824)
北仏ルーアン生まれ。「馬」を題材にして描いた作品は疾走感や躍動の激しさを感じさせるものが多い。代表作は「メヂュース号の筏」が有名。

 ジェリコーの作品を見て気が付くのは、馬が空を飛んでいるような構図です。競馬ファンならすぐ分かるように、競走馬は障害競走の飛躍のときを除いて、トラックを駆けているときには必ず足が一本地に着いているはずです。実際の競馬の場面ではありえない馬のポーズですが、こうして宙を浮いているように描くことによって、競走馬のスピード感はさらに増しています。

 もうひとつ、現在の競馬ファンがこの絵を見て、不思議に思うのは、騎手の騎乗の姿が直立しすぎていることです。馬の鞍に腰をしっかり下ろし、背筋をピンと立てているのです。現在の騎乗の仕方は俗に「モンキィー乗り」といって、腰を浮かして前傾姿勢になります。「ジェリコーは競馬をよく観察していないのでは?」と思う向きもあるかも知れませんが、当時の騎手の騎乗の仕方は、この絵に描かれているような乗り方が一般的だったそうです。

「馬に魅せられた画家・作家たち in the world」〜完〜
 
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「兵隊さんの置き土産」
     09.07.30 「―その5 団塊世代の今そしてこれから 」
     09.07.23 「―その4 団塊世代の70〜80年代 」
     09.07.16 「―その3 団塊の世代の学生時代(2) 」
     09.07.02 「―その2 団塊の世代の学生時代(1) 」
     09.07.02 「―その1 団塊の世代の少年時代 」
「選挙トリビア」
     09.06.25 「―その4 ポスターあれこれ 」
     09.06.18 「―その3 ベンダレ」
     09.06.11 「―その2 衆議院選挙と参議院選挙の違い」
     09.06.04 「―その1 ウグイスとカラス」
「30分で解る『三国志』」
     09.05.28 「―その4 時代の終わり」
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     09.05.14 「―その2 昨日の友は今日の敵」
     09.05.07 「―その1 レッドクリフ」
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     09.04.30 「―その5 金貨を売って船旅が老後の理想」
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     09.03.26 「―その4 純金の積立をスタート」
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     09.03.12 「―その2 還暦・耳順になって思うこと」
     09.03.05 「―その1 2・26事件と誕生日」