11月2日、日曜日、4R・2歳新馬戦(1600m)。 この日東京競馬場で、新たな馬「ウマザイル」がデビューを飾った。鞍上は、四位洋文騎手。結果は、1番人気で6着。名付け親は、あのパフォーマンスグループEXILE(エグザイル)でリーダーを務めるHIROである。 EXILEは、音楽業界のCD売り上げが低迷している中、アルバムのミリオンを記録するなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。 そんな人気絶頂のグループをまとめているHIROは、大の馬好きで今回の名付け親の話には喜びを隠せなかったそうだ。 話をもちかけた馬主は、山本英俊氏。 彼の遊び心溢れる独創的なアイデアは、競馬ファンのみならず、競馬に興味のない人物も楽しませてくれる。彼もまたエンタテイナーと言えるだろう。 彼のビジネスパートナーで、アスリートや有名芸能人が通うスポーツジムでも知られる「トータル・ワークアウト」のケビン山崎氏の名をとり、「ミスターケビン」という馬名にし、同馬でJRA初勝利をしている。 また、有名なのは山本氏の所有する「タイガーマスク」だろう。レースで得た賞金は、馬主である山本氏本人、騎手・調教師の進上金を合わせ、その95%を「恵まれない子供達に寄付」するという非常に心温まるアイデアをもった馬主なのだ。 戦績は惜しくも、あまり勝ちに恵まれず地方の岩手に転入。だが昨年12月、武豊騎手騎乗の元、中央に返り咲き、見事優勝を果たした。 競馬界自体が低迷している中、EXILEのHIROへのアプローチや、恵まれない子供達に寄付をするなど、次にどんな馬や展開が待っているか、山本氏のもつエンターテイメント性にも今後、注目したいものである。 (2008.11.7)