直前の内定取り消しなど、企業側の対応も些か疑問が生じる最中、不況の波は「普通」・「常識」と思われていたことを、次々と崩しさっているように見受けられる。 不況といいながらも、JALの入社式での紙飛行機飛ばしや、大阪府の橋下知事の演説光景など、必死に新入社員を掴み取った輝く笑顔も数多く見ることが出来た。 今回はそんな新入社員の方を中心に、そしてそんな彼(女)等をサポートする方々にコバナシを綴ろう。 何をもってその企業を希望し、入社したのか、研修やOJTなどを通して、今一度、自己を見つめなおし奮闘させて欲しいと思う。そして、上司を含め、その先輩方にあたる方は、是非とも彼(女)達の才能を存分に引き出してあげて欲しい。何より、新入社員になった皆さんは、個人としての責任だけではなく、社会人として、そしてその会社の人間としての責任も大きく圧し掛かってくることを忘れないでいて欲しい。そんな重圧に負けないためにも、研修など様々な場で訓練をしっかりと基礎を完成させるのだ。 この不景気のあおりで、研修費を大幅カットする企業も少なくはないだろう。そうなると、一番の教材=お手本は先輩になる。全てが全て、いい先輩とは限らないだろう。人間なのだから、馬が合う人と、そうでない人。それぞれが互いにそう感じて当たり前である。 でも、その企業に勤めている以上は、「馬が合わない人から歩み寄ってみる」ことをお勧めする。一瞬、恐そう、怒られそうと身構えるよりも、外見からの判断に捉われることなく接してみると、対人面に関して、「人の中身」を見抜く、新たな引き出しが増えるだろう。 それは、営業職を始め、内勤者にも言えること。初対面で出会った苦手な印象の方への対応策として、自分の引き出しが増える。こういったことは、まだほんの少しでも、世間的価値において、歓迎モードの「新入社員」と言われる間に是非とも身に付けておくべきだと思う。人はひとりでは仕事はできず、何らかの形で人を相手に仕事をしている。この基礎さえ、しっかりと身についていれば、後は、自分次第にどうにでも頑張ることができるだろう。 競馬でも騎手は、馬が合わないから乗るのは止める。それは通用しない。自分から歩み寄り、心の歩幅を調整すること。それが馬に限らず、我々は人間相手にできるのだから、これからの未来、焦ることなく、胸を張って前へ進もう! (2009.4.3)