GW後半は、生憎の空模様となり、全国各地で大きく天候が崩れてしまった。中には、有給消化など、GW継続中の人もいるだろう。カレンダー通りでも、木曜・金曜と、2日経つとすぐに週末を迎える。本格的な仕事開始は、11日からといったところだろうか・・・。 ここ数年、都内近郊を始め、様々な場所で土地の「再開発化」が進んでいる。いっきに高層マンションが建設され、その土地に新たな息吹を吹き込み地域の活性化に励んでいるようだ。その再開発中の土地、「中目黒」から、今回は某局でおなじみの「地井散歩」ならぬ、「コバ散歩」と題し、ひょんなことから偶然見つけたコバナシを皆さんにお届けしよう。 先日、中目黒で私用を済ませ、駅へ向かう途中、普段通る道ではないところに、なぜか吸い込まれるようにして入った。 天候も良く、散歩をかねて、ぶらり気になる、その小道へと進んで行った。 小道を進み、高層マンションの片隅に、ソレはひっそりと佇んでいた。生い茂る草木は太陽の光りも手伝い、神々しく煌き立っているように照らしていた。視線を向けたその先には、「馬頭観音像」があったのだ。 その昔、この中目黒周辺には、「目黒恵比寿畜舎運送組合」なるものが結成され、小規模ながら乳牛牧場や馬力運送を業とする者が多かったそうだ。「目黒銀座観音」と彫られた石像には、「上記の組合の代表である小林氏や土地の開発に熱心だった神山氏等が発起人となり、牛馬の息災を護り、死後の菩提を弔うと共に、土地の開発を願い東松山市上岡の妙安寺から霊験あらたかな馬頭観音の分霊を勧請し安置した」と彫り綴られていた。 ふと、気になって入った道の先に、このような「馬の今昔」を同時に感じられる場所があることを知り、「馬と人の繋がり」が、昔も、そして今もなお、非常に関わり深いものであると改めて感じた瞬間だった。 まだまだ、私たちの周りでも、このような馬との関わりがある場所が、ただ見落としているだけで、知らないだけで、数多くあるだろう。 普段とは少し違う散歩道、そこには大好きな馬とあなたを結びつける「何か」があるかもしれない・・・。 (2009.5.8)