ここ最近の不況を受け、家(内)食(うちしょく・いえしょく)と言う言葉がゆるやかに広がりを見せている。安くないと売れない時代。物価が下がれば、給与も減少傾向、給与が下がれば物が売れない・・・負のスパイラルから抜け出せるのはいつになるのだろうか・・・。 そんな不景気のあおりで増えた家食。そしてサラリーマンの間では「お弁当男子」と言う言葉もでき、職場では未婚・既婚を問わず、お弁当持参者が増加傾向にあるそうだ。あなたの周りにも、食事(健康)とサイフに気を使う人が増えたのではないだろうか。 そこで欠かせない?のは、冷凍食品と日本ならではの米である。 先日ニッスイは「紅ズワイガニコロッケ」をあたかもズワイガニであるかのように表示したため、公正取引委員に排除命令を下された。一見すると、「紅」がついているだけで、何の問題もないように思える。そう疑いもせず、この商品を購入された方も読者の中には多いことだろう。だが、紅ズワイガニとズワイガニでは違うことが調査の結果分かったそうだ。 この報道を見たとき、憤りよりも、ネーミングの難しさが如実に現れたような気がした。 ニッスイを擁護するわけではなく、私の推測ではあるが、消費者を騙すのでなく、より美味しく、より売れる商品をと考えた末のネーミングだったのではないだろうか・・・。 今回の事例を含め、ネーミングに対して消費者の誤解を招くような商品は意外にもっとあるのでは・・・とさえ思った。これからは、消費者=選ぶ側にも、商品を手に取る=購入する際の慎重さが、強く求められる時代なのだということにも繋がるのだろう。 さて、気を取り直して、外食、家食でも結構な割合で食べられるであろう食材。米について少しコバナシをしたいと思う。 お米のブランドで有名なのが、ササニシキ・ひとめぼれ・こしひかりなど。どれも一度は聞いたことがある銘柄だろう。特に今回注目したのは三番目に挙がった「こしひかり」である。 大方、これらのお米は新潟や宮城など、日本酒と米が相互に仲の良い地域に多いと思われている方も多いのではないだろうか。米と言えば・・・新潟・秋田・宮城というぐあいに。 ただ意外にも、このこしひかりブランド、南東北から南九州まで幅広くそれぞれの土地の性質を活かして栽培されているそうだ。 何度も言うが、米は東北。と思い込んでいた私。米の概念や、それら作物を研究する技術の発達と、その結果に驚き今回は皆さんにご紹介させていただいた。普段何気なく食べているそのお米。産地を調べると意外と面白い事実が分かるかもしれない・・・。 (2009.6.19)