日本全国ゲリラ豪雨やぐずついた空模様が続き、水不足の西日本には嬉しい知らせと同時に、梅雨の鬱陶しさをより一層肌身に感じる季節となった。 今の時期や、これからくる夏に向け、さっぱりでウマくて爽快、そして心身共に涼しくなれるコバナシを今回はお届けしたいと思う。 こういったじめっと湿度が高い時期、そして夏にはもってこいの麺料理、それは冷麺である。 冷麺と言えば、韓国冷麺と盛岡冷麺に好みが分かれるかもしれない。 個人的に私はあのすごい弾力のある韓国冷麺の方が好きだ。盛岡冷麺をあまり食さないので、その味に疎いだけなのかもしれないが。 冷麺と言えば、タイトルにもあるようにさっぱりと爽快に清涼感ある食べ物として夏のイメージをもたれる方が殆どだろう。しかし、ルーツである韓国では、冬にオンドル(現代の床暖房のようなもの)の部屋中で、当時温度調節がつきにくいもので、その暖かさ、暑さから冬に食べられる料理だったそうだ。 近年でこそ、冷麺は、コチュジャンやお酢、砂糖などを調合した汁なしのビビン麺と並んで食べる夏の代表的な食べ物となったと言えるだろう。 日本全国でも同じ食べ物をさすとき、様々な食べ方があるように、その国、土地に根付いた意外な食習慣があることが、これでお分かりだろう。 日韓のコバナシで言えばもう一つ。これは特定の地域に限られるのだが、韓国の気温は一年を通してどんな気候か友人知人、または、旅行業界で説明をするとき、どう言えば分かりやすいか・・・。 友人に聞いたところによると、青森県の年間気温と似ているらしく、青森に訪れたことのない人間には分かりづらいかもしれないが、北海道までは行かず、青森を例に出して説明すると、他の例よりも多くの人が大体の予想がつきやすいとされているそうだ。 盛岡冷麺も東北で、青森に近く、韓国と気候も似ている。 これからの季節、身体に堪える暑さには、さっぱりと清涼感溢れる冷麺で爽快な気分でこの時期を乗り越えたいものである。 (2009.6.26)