King of Pop(ポップ界の王)と称された、世界的に有名なマイケル・ジャクソン氏が先月25日、50歳の若さでこの世を去った。 世界中から惜しまれ、彼の突然の死に、ファンは勿論、世界中の各メディアが「なぜ?」と疑問を抱き、その解明をしようと連日報道が繰り返されている。 故人の娘、パリスが亡き父マイケルに「本当に大好きだったと言いたかった」と述べている姿に多くのファンは目頭を熱くしたことだろう。 その追悼式の周辺で気になった光景がある。 マイケルを偲んで、追悼式場周辺やマイケル誕生の場と言えるハーレム近くで、マイケルグッズの販売が行われていたことだ。 不景気のしわ寄せか、こんな時に商売を・・・と思ったのだが、ファンのインタビューでは「これは商売だけど、商売じゃない。マイケルを忘れないために、みんなに提供しているんだ」と、悲しみの表情を浮かべながら応えるそのファンの言葉には、マイケルへの深い愛情が感じられた。 そして、もう一つ。 その周辺を取り締まる警察に、騎馬隊の出動があったのだ。 今までは式典などの催し時に騎馬隊、というのが通例のように感じていたのだが、こういった場合にも多くの騎馬隊が出動し、ファンを含む国民の安全を護る為に頑張っている馬を見て関心していた。 その姿はとても力強く、一歩一歩、地を蹴り堂々と警官を乗せている馬もいれば、記者達の後ろを警官を乗せず、小刻みに早足で歩いていく姿など、微笑ましく可愛い光景もあった。 こういったもの全てが、彼の持つ影響力と、ファンを大切にし、人を大切にする優しさがにじみ出たものだった。 マイケルが教えてくれた本当の喜び。生きていて楽しい、気持ち良い、そんな風に、彼の大好きな音楽を通してマイケルを天国へ送り出したいという世界中のファンの想いに胸が熱くなった。 マイケル、我々に多くの夢と希望、そして愛を与えてくれて有り難う。 (2009.7.10)