夏空を迎える日はいつだろう・・・。そう感じずにはいられない、関東の空模様。異常気象とは言え、梅雨明け宣言も束の間、「戻り梅雨」のような言葉まで飛び出す始末。 地球全体、何かが確実にズレ始めているようだ・・・。 「ズレ」と言えば、先日見つけた風流なコバナシを、今回はご紹介しようと思う。 タイトルにもある「七夕(たなばた)」。一般的には7月7日というのは、ご周知の通り。しかし、ある場所では少しズレた時期の8月に、約1ヶ月遅れ七夕祭りがある。宮城県は仙台市にそれはあった。 もっとも一般的な7月7日の七夕の風習は、6日の夕方に笹を飾り、織姫・彦星を祭り、願い事を短冊に託すといったものだが、関東・北陸・東北のように農家の多い地域では、線香をともし、「田の神の乗馬」として、藁などで「七夕馬」を作り屋根などに上げ、その年の豊作を祈るという、地域に特化した風習もある。 今回ご紹介する仙台七夕祭りが現在のかたちをとるようになったのは昭和2年。現在の不景気のように、暗く落ち込んでいる気持ちを吹き飛ばし、心を風通し良く明るくすることを目的とし、商家の有志達によって始められた。 その光景に仙台の人々は喝采。また、豪華絢爛な飾りを見ようと、仙台の街は多くの人々で賑わいをみせた。翌昭和3年に、旧暦の7月7日から、新暦の8月7日と変更し、仙台では月遅れの七夕祭りが8月6・7・8の三日間で「飾りつけコンクール」と題し、それ以来、この日程で行われているそうだ。 終戦前後には、殆どそのような光景は姿を消したが、また徐々に復活を果たし今日に至っている。未だに季節感が、いまひとつの毎日・・・。 再び、景気回復を願いながら仙台の七夕祭りで盛り上がり、彩り豊かな七夕飾りで、心に夏の思い出を染めてみてはいかがだろう。 詳細は、仙台七夕まつりの協賛会HPでご確認を。 PC版→http://www.sendaitanabata.com/ ケータイ版→http://www.sendaitanabata.com/m/ (2009.7.31)