先日、気象庁が前代未聞の誤った桜の開花宣言を行い、「夜桜を酒の肴に」と期待していた人は屋形船の予約キャンセルなど、相次いで混乱が生じているそうだ。 「みなさん空を見てください」と謳う気象予報士達でさえ、今は既にITの虜。 コンピュータに入力し、そこから湿度・気温など総合的に判断し、開花予想がはじき出されている。 全てコンピュータ任せの時代なのだ。 即ち、その入力が狂えば全て狂う。昔、某金融機関もその手のミスで大きなニュースとして取り上げられた。 今回の件は、軒先に立つ桜の蕾を見れば、誰でも分かるだろうと思うのだが、意外なところで意外な落とし穴があるものだとつくづく思った。 さて、前回の話題を書き終えた後、私は、ふと考えた。 我々人間は、花粉症にかかり辛い思いをしているが、果たして、それは我々だけなのだろうかと・・・。 100%ではないにせよ、馬にも花粉症があるらしい。 花粉症という名称では判断できないのだが、馬の中にはアレルギー体質のものもおり、干し草・わらなどで花粉症に類似した症状を発症させる馬もいると言う。 普通に考えれば、やはりあれほどまでの、大量な花粉を浴びて何ともないということはありえないのだろう。 ただ、身体的に人間以外の動物が花粉に対しての免疫が長けていると言うだけで、実際はあるのだ。 ある牧場では、新聞紙を細かく引き裂いたものを干し草・わらなどに代用しているところもあると言う。 『困ったときは、お互い様』 この精神は馬も我々人間も同様ではないだろうか? (2007.3.16)