関西以南も、ようやく遅めの梅雨明け宣言が発表され、やっと全国で本格的な夏を迎えることが出来た。 夏祭りなど、様々な夏の行事が事前に予定されているものの、梅雨の影響で延期や中止を余儀なくされたものが、今年は数多くあったのではないだろうか。 今回ご紹介するコバナシも夏祭りの一つ。その祭りとは、浅草は馬道通り〜雷門で行われるサンバ。 今月、8月の29日(土)に、13:30〜18:00を予定。サンバの本場、ブラジルも認めた、サンバ特有のなんとも派手な衣装に身を包み、夏の暑さを楽しむかのように踊る、サンバカーニバル。 昔の日本を感じさせる東京の代表的な下町の一つ、浅草。そこになぜサンバなのか? 海外の来客数でも圧倒的支持を集める浅草。その人気からも伺えるように、浅草っ子は、新しい文化や人などを柔軟に受け入れる気質があるというのだ。 情緒溢れる浅草には、外見だけの日本らしさを追求するのではなく、心から人をもてなし、楽しんでもらうあたたかさがある。そして、その結果が自分達も楽しむことに繋がる。そういった、人情味溢れる心の豊かさを感じさせてくれる場所が、浅草の魅力と言えるだろう。 新しいものを受け入れ、そこに独自の工夫をこらし、次世代へと繋げる浅草魂は実に見事である。この夏、サンバカーニバルで色とりどりの衣装を身にまとったダンサー達と一緒に、この日だけは、心の底から弾ける楽しい夏を満喫していただきたい。 天候の影響で、延期や中止にならないことを願う。 (2009.8.7)