お盆休みが明け、朝のラッシュ時に電車に乗っていると、十分疲れを癒しスッキリ生き生きとした表情の人と、それとは逆に、疲労感が顔に出ている人など、大きくその違いが出ているように見える。これまでのまとわりつく湿気の多い一日とは変わり、天候は幾分、朝と晩は涼しい風も吹き、過ごしやすくなってきた。 ただ、お盆休みが終わると、これまで楽しかったはずの夏休みを過ごしている子供たちも少しずつ宿題に追われる時期でもある。 毎朝、職場へ向かう途中に会う子供たち・・・。その殆どが「〜講習」への参加であろう。塾通いの子供が朝から大きなリュックを背負って頑張っているのだ。中・高生ならまだしも、その大半は、身体の小さな小学生くらいの子供たちである。 自分の背中よりも幅のあるリュックを重そうに背負っている姿は、一見しんどそうでかわいそうに見える。 だが、小さいながらにも、その重さにも慣れ、凛とした子供たちの姿勢とその表情は大人顔負けの小さなビジネスマンの顔に見える。電車の中で本を読んだり、宿題をする子など、これもビジネスマン顔負けのウマい(移動)時間の使い方だ。 友人に聞いたところによると、不景気といえども、子供にお金をかける世帯自体は、さほど変わらないようだ。共働きが増え、金銭的余裕が女性にもあるのだろう。子供が減っているという懸念をよそに、塾業界では、少子化は一人にかける費用が大きいことから追い風となっているようだ。 子供自ら望む塾通いか、親が子を想い勧める塾通いかはわからない・・・。 しかし、特に受験生であるそれぞれ小学生〜高校生には、この夏は自分なりの日々の学習のペースをウマくつかみ、これから始まる秋以降の本格的なラストスパートに向け、頑張って合格の二文字を手に入れて欲しいと思う。 (2009.8.21)