久々に、本州を巻き込む大型台風18号が発生。各地で被害を残し、首都圏では通勤ラッシュに直撃し、陸路、空路共に運休、見合せなど多大な影響を与えた。作物の収穫であるこの時期に発生した大型台風は、非常に農家を苦しませるものとなった。各ニュースで報道されるものを見ると、特に暴風の威力が凄まじいものであったことがうかがえる。 さて、今回は日本最大の恐ろしくも神秘的な断崖絶壁、宮崎県は日向岬にある「馬ヶ背」についてコバナシをしよう。 国内最大級の「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」の断崖がそびえたつ馬ヶ背。非常に神秘的で、南国の海の蒼さが一層その雰囲気を盛り立てている。緩くも激しくも押し寄せる波で、長年の歳月が過ぎ、このような形状へと変化を遂げている。 そもそも、この「馬ヶ背」とついた由来は、およそ奥行き200m、幅10m、高さ70mの細長い遊歩道一帯の陸地の盛り上がった断崖の岩肌が、栗毛の馬の背中に似ていることから呼ばれたそうだ。 また、この近くにある「クルスの海」には、願いが叶うと、地元の人々を含め、県外からも訪れる人は多いそうだ。一説には、クルスの海が見渡せる展望から、海を見ると十字に割れた岩と、その周囲にある岩とが「叶」という文字に見えることから、願い事が叶うといわれてきたようだ。 訪れたものの心を安らかに清め、そして思い思いに晴れ晴れとした心で、祈りを天に向ける。その岩の形状は細くもしっかりと天へと、人々の祈りを届けてくれるかのように、不思議とこの場所へ立つと見えてくる。 秋も中盤を迎え、これからまた多忙になる師走へと向け、余裕のあるこの時期に今一度大自然が生み出した馬ヶ背の断崖に足を運び、そして、クルスの海に祈りを捧げてみてはいかがだろうか。 宮崎県日向市観光課HP(PCのみ) http://www.city.hyuga.miyazaki.jp/sightseeing/index.html (2009.10.9)