急な温度変化に、この数日悩まされた方も多いのではないだろうか。 北方面では、「初雪」を観測するなど、急な冷え込みが日本全国を包み込んだ11月の初旬。紅葉などもピークに、山側では、見事な色彩をまとった木々の葉が、澄んだ空気と絶妙に秋の風情を演出している。特に、朝日や夕日に染まる葉は、非常に感慨深く、満月の月明かりに照らされている紅葉の葉はとても神秘的である。 さて、今回は、石川県の兼六園にもほど近い、名水・霊水で有名な馬坂不動寺の水についてコバナシをお届けしようと思う。 以前から、海外で生水を飲むことは当然のように問題視されており、日本も例外なく、温暖化による水質汚染の影響を受け、少しずつその脅威は広まり始めているようだ。 ただ、そんな不安はあるが、しっかりとした地元や、水質の情報があれば問題はない。 そして、今回の名水・霊水の馬坂不動寺。その昔、草刈をする馬がよく通ったと言われる馬坂のちょうど中ほどにある。竜頭の筧から滝のように流れ落ち、そこに不動尊がまつってあるのだ。水源は、小立野段丘から湧き出る水を高原院の後ろの崖より集められ届けられているそうだ。 元々、名水・霊水の多い石川県。特に、この馬坂不動寺では、その霊水に触れることができるだけでなく、近くの兼六園にも足を延ばすことができる観光スポットでもある。 夜にはライトアップされた兼六園の風情漂う庭園で、秋の夜長、そして、これから訪れる冬を待ち遠しく感じるのもいいだろう。 馬坂不動尊へ足を運び、師走も迫りつつあるこの時期に、兼六園の日本の美を眺め、心を浄化されてはいかがだろう。 (2009.11.6)