新年明けましておめでとうございます。2010年もコバナシをどうぞ宜しくお願い申し上げます。 今年も新たに年が始まった2010年。新年の挨拶を済ませて、初詣に参拝に行く方も多いだろう。私も毎年三が日までに故郷の神社へ初詣することにしている。 蒸し返したくも、振り返りたくも無い昨今の経済情勢。年が変わって、衣服を新調される方もいるはず。洋服や下着、履物など、身に着けるものは、高望みさえしなければ、比較的に変えることは容易だろう。 しかし、経済情勢に関しては、企業単位、国単位と規模も容易に変更することはできない。であるとすれば、一体何ができるのだろうか。 それは、「精神面の改新」である。やれ不景気だ、給料が安いだと嘆くよりも、現実をどう上手に打破し、向上していくかを楽しむ余裕を見出すこと。諸々のことは、考え方一つで大きく変わるもの。これを是非、一つ実践していただきたい。一つ愚痴を言うなら、二つ、三つと愚痴を言った回数の倍以上、感謝の言葉を言うよう心がけるなど、心を新たに磨き上げれば、2010年がどんな状況に陥っても乗り越えていけるだろう。 そんな気持ちを後押ししてくれる場所、それは、東京都港区にある「愛宕神社」である。この神社では、その昔、江戸三代将軍、家光公が愛宕山に咲く見事な梅の花を見て、家臣たちに、「その梅を馬に乗り取って参れ」と、言ったそうだ。 しかし、あまりの急勾配に家臣共々、皆、視線を下げ、下手すれば命をも落とすであろうその石段に、勇気を出せずに渋っていた。そこへ、名も通らぬ一人の者が現れ、家光公に申し出、馬でその急勾配の石段を非常に巧みに上り下りし、手折った梅の花を家光公に差し出したそうだ。それを受けた家光公は、たいそう歓喜し、「日本一の馬術の名人」と、これまであまり知られていなかった、四国丸亀藩の家臣、曲垣平九郎(まがき へいくろう)の名を一日にして国内に轟かせたという、有名な逸話があるのだ。そして、この愛宕神社の石段は、別名「出世の石段」としても異名をもち、今でも、付近で働くサラリーマンや、その話を聞いた働き盛りの男性が出世を夢見て、奮起して登っているそうだ。 「この石段を登ったから出世する」、というよりは、「自分は出世するんだ!」という強い意気込みを、この石段を登ることで、見出しているように感じる。 皆さんも、「出世の石段」を登り、心身ともに健やかに気持ちを切り替え、清々しい2010年のスタートを切ってみてはいかがだろう。 本年も、読者の皆さんにとって、ご多幸に満ちた一年となりますよう、心よりスタッフ一同お祈り申し上げます。 (2010.1.1)