年が明け、お雑煮やお節料理など色とりどりの豪華な食事をした後、胃が少しもたれ気味な方も多いこの時期。昨日は、皆さん「七草粥」を召し上がられただろうか。日本は昔から、年の最初の子(ね)の日には、生命力の強い野草を摘み、万病に効くといわれるそれらのもの食し、その年の無病息災を祈るものとしてきたそうだ。 そして、初詣に参拝に行った方の中には、今年どうしても叶えたい願いがある方も大勢いたのではないだろうか。そして、参拝した神社やお寺にある絵馬に、その想い(願い)を託して掲げた方もいるだろう。絵馬は、その昔本物の馬を奉納していたようだが、いつしか、その風習は木製のものに変化を遂げた。そして、今日、お寺や神社にその絵馬がそれぞれの想いを記し掲げるのが一般的になったのだ。 ここで、少しユニークな絵馬をご紹介しよう。通常は、勝負事・出世・安産・学業・恋愛などが一般的であるが、中にはこんな絵馬もあるという。 例えば、夫婦の浮気防止に、「心」に「鍵」の絵を取り付けた=浮気防止絵馬や、お稲荷さんなどでは、馬ではなく狐を書いているところなど、その人の想い願いや、お寺などの守り神によっても馬だけではないものもある。 いつの時代にも、幸せを願わない人はいないもの。時が何百年、何千年、何万年と移り変わろうとも、人々の心の中には、自分を含め、他人の幸せを願う心があるのはこの先もずっと変わらないだろう。 今昔を生き、そして未来へと生きる我々には、絵馬に託すそれぞれの願いが、この先も尽きることはないだろう。ただ、常に願うばかりだけでなく、その願いが少しでも成就した際には、必ずお礼の参拝をすることをお勧めする。 まだ、今年の願いを託されていない方は、この週末に絵馬を書きに参拝に足を運ばれてはいかがだろう。 (2010.1.8)