今週、水曜の最高気温24℃から木曜12度と、ほぼ半分の差がついた。Tシャツなどで出歩く人も多く見られた水曜。打って変わって、少し厚めの防寒着なしでは外出できない木曜と、「この時期に・・・なぜ」と不安や驚きを隠せない週となった。いくら、様々な発明や発達を成し遂げてきた人間も、自然を上回ることはできないのが実際のところだろう。とにもかくにも、私の周囲でもこの気候で体調を崩す方が増えている。皆さんも折角の連休を、ただの休養だけの休みにしないためにも、是非ご注意願いたい。 さて、今回のコバナシは名古屋にスポットを当ててみた。このタイトル、「うまいけ」・「いまいけ」。地元の方には、少しピンと来るかもしれないが、そうでない方は、「馬いけ!」「今いけ!!」とそんな風に感じ取れるのではないだろうか。 では、実際にはどういったことか・・・。表記では「馬池」「今池」と、これは名古屋にある地名の一つである。隣接した、滋賀にも同じ名前の地名があったので、一緒にお伝えしよう。 本来、この「馬池」と呼ばれていた場所は、「湧き水の出る場所でそこで馬を洗ったり、水を飲ませたり」として、該当する場所にいくつか「馬池」と名づけ、各地、点在していたそうだ。そして、幾度かコバナシでもご紹介したが、「訛り」が時を経て「うまいけ(馬池)」から、やがて「いまいけ(今池)」というように変化し、現在に至るのが有力説とのこと。 また、この名古屋の千草区今池には、「馬の親子像」も飾られており、その石碑には「出会い ふれあい 親子馬」というものが掲げられ、先ほど述べたような「由来」が明記されている。 競馬場や牧場でもなく、街中にこういった馬の像が、しかも親子三頭であるのは、結構珍しい。表向きの説、そして色々と違った説が馬池(今池)にはあるようだ。 何より、都会で暮らす中で、こういった馬(の像)を、身近に感じられることは、馬好きからすると、少し羨ましくもあるのが本音である。 ゴールデンウイークも、あと1週間ほどで始まる。国内の競馬場や牧場はもちろん、馬に由来のある場所を、エリアを絞って探索するのも、普段とは違う馬の楽しみ方になるのではないだろうか。 (2010.4.23)