8ヶ月で首相の座を退いた鳩山氏。小鳩が道連れ辞職と、政界のみならず日本や世界に大きな衝撃を与えた先日の報道をみて振り返ったが、ここ数年、首相の在任期間は、様々な理由により満を持することなく早期辞職へと追い込まれている。昔から馴染み深い言葉「出る釘は打たれる」とあり、ここ数年の首相達も劣らず、首相の座に出たと思ったら、様々な不祥事に打たれ・・・すぐに辞職へと引っ込んでしまう。何か問題が隠されていれば、それは願ってもないマスメディアの餌食と化し、「降ろし」が始まる。誰が首相になろうとも、その手は防ぐことはできないだろう。日本の国民が、安心して政治に心から関心を寄せることができる日は、まだ当分先のようである。 さて、馬の尻尾、ポニーの尻尾の様子から頭上で一本に髪を結ぶことをポニーテールというのはご周知の通り。街中を歩けば見かけることも、女性の読者では実際にすることもあるだろう。 今回は、アイドル黄金時代に一世風靡した「おにゃん子」を生み出した秋元康氏が手がけるAKB48についてコバナシをお届けしよう。 いつの時代も決まって言われるフレーズの一つに「歴史(時代)は繰り返される」というのがある。 団塊世代やそれ以下の世代の方は男女共に一度はおにゃん子ブームにのっかった方も多いのではないだろうか。平成になり、秋葉原を中心に活動しているAKB48(エーケービー・フォーティーエイト)は、じわじわとその認知度を上げている。オリコンチャートでも今回「ポニーテールとシュシュ」が、堂々の一位を獲得した。 メンバー数が多く、ファンや興味のない人も取り込む戦略の一つに「選挙投票」というのがある。「選挙」・「投票」と聞くと、先述した「政界」のイメージが強いが、秋元氏の打ち出す様々なAKB48の戦略は、今の時代に上手くハマっているといっていいだろう。視聴者がアイドルを育てる感覚が、これまでの「アイドル(芸能人)が縁遠いもの」ではなく、少し「身近に感じられる存在」となり、人気を得ているのだろう。 秋葉原で毎日行われるライブは連日満員、そして、握手・サイン会なども勢いを見せ記録を伸ばしているようだ。これから決定されるAKB総選挙(人気投票)の行く末が、今後どのようになるか楽しみである。演歌・歌謡曲・J−popなど数多くの曲を手がける秋元氏の眼は、外れ知らずの正にアイドルプロデュースの千里眼の持ち主と言えるだろう。いまや老若男女問わず、国民的アイドルになりつつあるAKB48。まずは馬繋がりの「ポニーテールとシュシュ(曲名)」のこの言葉から入門してみてはいかがだろう。 (2010.6.4)