日本の新たな顔=首相となった菅氏。政治家達の相次ぐ不祥事や国際的平和問題を含め、問題だらけの渦中に自らの身を投じた菅首相。前首相の鳩山氏からの問題引継ぎを、新体制でどこまで上手く解決できるか、その手腕に国内外から注目と期待が高まっている。 さて、今回は6月に入ったこともあり「梅雨」のこの時期にオススメな、ご自宅で楽しめるコバナシをお届けしよう。 まずその一回目が「ロバと女王」という、タイトルにある作品だ。「ファンタジーなお伽話」という表現が似合う、とても非現実的ではありながらも、観終わった後は、どこか心が潤うような、そんな感覚になる。 17世紀、フランスの詩人作家であるシャルル・ペローの「ロバの皮」の童話を、「シェルブールの雨傘」や「ロシュフォールの恋人達」のジャック・ドゥミーが監督し、脚色した作品だ。主なキャストは、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・マレー、そしてジャック・ペランである。 あらすじとしては、その昔、「青の国」に王様とお妃様、そして王女様がいた。この国で最も大切にされていたもの、それは「宝石を生むロバ」だった。このロバにより国が繁栄し、豊かな生活を送ることができていた。そんなある朝、お妃様が病に倒れ、亡くなる間際に、「自分より美しい人と結婚をして・・・」と王様に言い遺し亡くなった。その言葉を胸に行動に移すべく、王様が見つけたお妃様より綺麗な女性、それは王女様だったのだ。何を思ったのか、自分の娘に恋をした王様、そして困惑する王女様・・・。そんな父からの求婚に戸惑い、無理難題を与えるも、それを容易にやり遂げてしまう王様。それには、王女様も八方塞になり、リラの妖精に相談し、最後のお願い事をしてみるのだが・・・それさえもやり遂げてしまった王様。もうどうすることもできない王女様は城を後にすることを決意した。そこで王女様に待ち構えていたものは・・・、果たして・・・どんな結末が待っていたのか。 無駄に「ありえない、そんなこと」と、現実的になるよりも、むしろ、参加型で自分も非現実的な世界(話)を楽しんで観られることをオススメしたい。 (2010.6.11)