昨夜東京は、数日振りに31℃と、これまで人間の基礎体温以上あったのに比べ、やや抑え気味の気温だった。こと、都心部では「ヒートアイランド現象」も活発化をみせ、エコ推進など、自然環境のための努力といえども、こうも不快指数のあがる連日では、企業も設定温度を気持ち1〜2℃下げなければ、やり過ごせないだろう。 肌にじっとりとねばりつくような、暑さは体力と集中力を奪っていく。暑さに苦しい悲鳴をあげる者もいれば、猛暑でビールやアイスなどの「冷たいもの」の業績は例年より好調とのこと。一方があがれば、もう一方が下がる・・・なんとも紙一重の夏商戦である。 さて、今回は、前回に続き野草のコバナシをお届けしよう。その植物名が「ウマノアシガタ」である。前回の「ウマノスズクサ」は、「馬が鈴をぶらさげている様子」など、見ようと思えば、それなりに見える植物だった。しかし、この「ウマノアシガタ」は、どうみても、そうは見えない。これも、諸説色々と挙がっており、「鳥の足形」が、伝わり誤って「ウマノアシガタ」となった説など、単純に見ただけの初見では「ウマ」と関連する植物とは、到底予想もつかないだろう。 ただ、この「ウマノアシガタ」にも、「ウマノスズクサ」と類似しているのが「有毒植物」であるということだ。勿論、しっかりとした知識のあるものであれば、医学的に「薬」として、用いることも可能のようだが、我々のような素人は、まず、手出し禁物である。 その昔、牛がこの草を食べ中毒にかかったことで、その有毒性がわかり容易に口にしてはいけないとの説などもある。 一見、黄色にかわいらしく咲くこの植物。誰もそんな毒性があるとは知りもしないだろう。見て楽しむ分にはいいが、触れたりすると思わぬ見返りがくることがあるので、くれぐれもご注意を。 花も恋愛も同様、外見だけに見とれることなく、しっかりと中身を見極めることが大切である。 (2010.8.20)