数ヶ月続いた、荒れ狂ったような猛暑も、ようやく今週、終息に辿り着こうとしている。昨日の大雨で一気に気温は平年並みに下がり、今日は10月下旬の温度になっている場所もあるらしい。 また、今週は北海道で、今年初の雪が観測されたようだ。ようやく訪れた秋は、幾分駆け足で過ぎ去り、冬へと変わりつつあるように思える。猛暑の夏ほど、冬も比例して寒くなるというから、柔軟に対処できるよう準備しておく必要がある。 さて、今回は「ウマニ・ロンキ」というコバナシをお届けしよう。冒頭にも述べたが、今週から、ようやく本格的な秋を迎え始めた日本列島。その秋の定番フレーズといえば、前回の「芸術の秋」に加え「食欲(味覚)の秋」であることは、ご周知のとおり。そこでタイトルにもある「ウマニ・ロンキ」、これは一体味覚とどう関係があるのか、お分かりになるだろうか。 美食家の方や、ワインに精通されている方はすぐに分かるかもしれない。この「ウマニ・ロンキ」とは、イタリア中部の東海岸で美しい大自然に恵まれた土地をもつ「ワイナリー」の名称である。 イタリア・マルケ州に位置し、あまり知名度がなかったマルケ州だが、他のワイナリーに比べ、畑の管理や、ブドウ畑の栽培法などワイン醸造法に最新のものを取り入れるなど、先駆け的なワイナリーとなった。 この「ウマニ・ロンキ」のおかげで、リィーディング・ワイナリーとして有名になり、生産地であるマルケ州の名も世間に広めたのだ。価格はそれほど高いものではないが、品質は上々と、ワイン愛好家の方に手頃で中身のあるものとして人気を得ているようだ。 この秋、ワイン好きの方は是非一度、「ウマニ・ロンキ」のワインを、秋の味覚と共に堪能してはいかがだろう。 (2010.9.24)