非常に強い勢力をみせる台風14号は、28日頃から沖縄を直撃、そして、連日報道にもあった奄美大島にも更なる被害へ発展するかもしれないと予想されている。また、昨日関東では、10月にして12月の気温になるなど、この秋一番の冷え込みと発表されていた。夏の猛暑の次の極寒に近い異常気象の引継ぎ・・・。「四季の国日本」が、三季、二季といったように、数年後、変わらないことを祈るばかりである。 さて、今回は旅行にも最適(台風は除く)な季節なので、ワイマールという土地についてコバナシをお届けしようと思う。しっかりと勉強を頑張った人はこの地名で「ワイマール憲法」や「ワイマール共和国」などが浮かぶ人もいるだろう。今回は、これらを掘り下げることはしないので、気になる方はご自身で検索願いたい。では、ワイマールとは共和国ともでているが、どの国にあるのか・・・? ワイマール(ヴァイマールとも呼ばれている)は、ドイツ・テューリンゲン州の都市に位置し、欧州文化都市に選ばれるなど、歴史的文化都市としても知られている。ワイマールの意味としては「聖なる泉」という説が有力らしい。昔、神聖ローマ帝国時代には、ザクセン=ヴァイマル公国の首都だった。 音楽家として有名なゲーテやバッハなどもこの地にゆかりのある人物といえるだろう。こと、ゲーテに関しては、旧邸宅がほぼそのままの姿で残され公開されているから、音楽を勉強している者にとっては生唾ものではないだろうか。 また、このワイマールでは、古くから街人達の足として頑張ってきた馬車も存在している。石畳の上を、馬車が闊歩している姿・音は、それだけで芸術性をひめているようだ。それが、歴史的文化都市のワイマールで拝見することができるならなおのこと。 これからの季節は日増しに寒くなるが、秋から冬にかけてのヨーロッパは格別であること、間違いない。ユーロ安であるこの時期に、歴史的情緒溢れる街を訪れてみてはいかがだろうか。 (2010.10.29)