4月に入り入学式や入社式など、新生活をスタートさせている人も多いこの時期、そして、就職活動もより本格的に気合を入れて臨むべき時期である。しかし、震災の影響で「内定取り消し」をする企業が後をたたない。理由としては、津波で会社ごとなくなり、受け入れるどころか、今いる社員もこの先どうなるか・・・と、先行きの見えない不安があるからだろう。 学生としては、必死に頑張って手に入れた内定。しかし、企業としても、受け入れたくても受け入れる場所がない現状。「お互いが被害者」と、ある報道では流れていたが、こういうときこそ国がしっかりと支援すべきことではないかと思う。 中には、被災地学生特別枠として、急遽受け入れを設けている企業もあり、少しでも学生達が安心して社会人になれる環境が調えていければと願うばかりである。ただ、時間のある学生達は、内定取り消しされたとしても、下を向かず次の企業を再考する決断力と積極性を身につけて欲しい。同じ境遇に立たされている人は今回の地震で数多くいる。ここでの踏ん張りは、社会に出たときにきっと役に立つだろう。 さて、悲しい事実が先行している昨今ではあるが、目の前の惨劇に日々を苛まれ心豊かにする時間を忘れてはいないだろうか。自然の脅威とは、時に人類を不幸の破滅へと導き、時に人類を幸せな気持ちにさせてくれるものであると思う。こと日本においてこの時期は、全国各地で「桜前線」なる、桜の開花が一番活発になる頃である。前回は、福島の馬場桜をご紹介したが、今回は馬と桜が堪能できる場所などをご紹介しよう。 まずは、「馬と桜」といえば、世田谷区にある馬事公苑だろう。ちょうどこの週末、満開の桜を見ながら馬と触れ合う絶好の週末になるのではないだろうか。また、都内唯一の「渓谷」ある等々力渓谷なども、ピクニックがてら桜を見に出かけるのもいいだろう。気持ちのいい季節、身体を動かしながらという方は、駒沢公園や井の頭公園などをオススメする。ただ、今年は震災のこともあり、各公園などではお花見を自粛、というとこもあるので、しっかりと調べていかれることをオススメする。 この週末、どんちゃん騒ぎでなくとも、日本の誇れる素晴らしい自然美、桜を堪能してみてはいかがだろう。 (2011.04.08)