西日本は、約10日早い梅雨入りを報告。これは、フィリピンの東の海上を北北西に移動している台風2号も関係しているようだ。また、週末〜週明けにかけて日本へ上陸し列島を横断するようなので、警戒が必要となる。 さて、今回は、「相馬野馬追」についてコバナシをお届けしよう。原発問題により、未だに安堵できない原発中心部近くの南相馬の住民が、一時帰宅をしたとの報道を見た。 地震→津波→原発と、特に目に見えない恐怖と戦う原発は様々な問題を国家、世界レベルで抱えている。そうしたことも含め、原発区域である南相馬の人々は、立ち入り禁止のため避難し、また、行方不明者たちの救出も困難を余儀なくされた。
大震災によってもたらされた被害は死滅だけではなく、生存した人たちにも深い精神的なダメージを与えているのは間違いない。東電・政府の対応など、やるせない自身の怒りの矛先をどこに向ければいいのか・・・南相馬の住人ならずとも、直接的に大きな被害に遭った人々はみな、それなりの大小の心の曇りを晴らせずにいるのだろう。 そして、タイトルにある「相馬野馬追」だが、この大震災後に、特別立ち入り禁止区域であるこの場所で、誰がこの開催を望み、足を運ぶ人がいるのだろうか。開催している神社の面々はそれぞれの胸中を話していた。中には、こんなときだからこそ、との声もあるようだが、健康を害す危険性がある以上、開催は難しいとされ、また、何か起きた場合の責任問題は一体誰が負うのかと、開催決定までには当面時間を要するようだ。 直接、大きな被害がなければ、復興の手助けにと足を運ぶ事はできるが、「目に見えない恐怖=放射能」に、少し重い足止めをかけてしまう人々がいるのは、当然のことだろう。日々変わる、福島の調査・状況報告。人も馬も安全に暮らせる日がくるまで、まだ時間と労力が必要になりそうである。 ただ、必ずまたそういう日が近い未来くると信じて、今できることに精一杯努めることが何よりの国の復興に繋がるのではないだろうか。 負けるな日本!!負けない日本!! (2011.05.27)