沖縄気象台は「9日に、梅雨明けされたとみられる」と発表。これが確実であれば、平年に比べて、二週間ほど早い梅雨明けとなる。日本全国をみても、今年はどちらかというと空梅雨のように感じる。例年より些かマシに思える空梅雨だが、このじとじとと湿った気候に、慣れることはないだろう・・・。 さて、今回は今滞在している神戸の「異国情緒あふれる街」について、コバナシをお届けしよう。みなさんは、この「異国情緒あふれる街」と聞いて、どんな場所を連想するだろうか。お住いによって、その場所は様々だろう。都内でいえば、麻布広尾界隈は多くの大使館などが立ち並び、街並みはもちろん、外国人が多くみられる街だ。あとは横浜・山手あたりも、港町として栄えた名残を、今も多く街に残っているのがうかがえる。
関西圏でいえば、横浜と同じく港町・神戸だろう。神戸には、山側に「北野異人館」、海側には「旧居留地」などがあり、連日、観光客を始め、多くの人々で賑わっている。神戸には、昔から住んでいる外国人も多いため、ファッション・グルメなども非常に楽しめ、特に「食」では、およそ30カ国の料理店が神戸市内に点在している。 また、異人館では、昼食時を中心に数多くのカフェやレストランのテラスで異国情緒の雰囲気に身を置き、優雅なひとときを過ごしている人が多い。英国館やオランダ館など、その昔、領事館などであった場所がほぼそのままのたたずまいで存在している為、その国の雰囲気を味わえるということもあり、パスポートいらずのミニ海外旅行に行った気分になれるのも、人気の理由の一つかもしれない。 阪神淡路大震災以来、神戸にも、人は戻り始めているが、昔ほどではない・・・、と地元の土産屋の主人は語っていた。それでも、手を変え、品を変え、頑張り続ける神戸は、その洋館を使った華やかな式を挙げるウェディングが人気となり、週末には正装し、綺麗に着飾った多くの人たちが頑張って坂道を上り下りしている。 「不屈の精神」だと、大きく言うつもりはないが、震災後、一生懸命努力し続け、復興した神戸の街並みを見ると、今回の東日本大震災も時間はかかるかもしれないが、希望の光が見えるようなそんな気がした。 (2011.06.10)