梅雨本番、というより、気温は夏本番。今週、早くも7月中旬を上回る夏日を観測したと発表された。また、この時期から、深刻度を増すのが、「節電問題」である。早いところでは、今週からビアガーデンもオープンし、「節電しながらも楽しいお酒」ということで、例年以上に大賑わいになる予想とのこと。日中節電に追われ、その開放をキンキンに冷えたビールを片手に、声高々に職場仲間達と交わす酒は格別だろう。 節電で、屋上のライトを間引いて節電している状態はどう思うか、という取材では、「外で飲んでる臨場感が増していいと思う。ある程度の灯りがあれば、そんなにはっきりとした灯りはいらないから、丁度いいんじゃないかな」という声が多かった。
さて、今回は、韓国にある「馬耳山(マイサン)」についてコバナシをお届けしよう。何度かでてきている韓国のコバナシ。ヨン様を始めとし、空前の韓国ブームといわれてきていたが、その勢いは低迷することはなく、むしろ加速し続けているといってもいいだろう。そこで、今回は、国内の韓国ではなく、本場の韓国の中で少しユニークなコバナシをと思う。 場所は韓国南西部、全羅北道の鎮安郡に位置する山、「馬耳山(マイサン)」。見た目は 馬の耳、猫の耳のようななんとも不思議な形の可愛らしい小高い山が二つ互いを見合っている様子。聞くところによると、雄馬耳峰と雌馬耳峰という二つの峰から成り立っているらしい。今でこそ「馬耳山」とよばれるようになったが、その昔は色々と違った呼ばれ方をしていたようだ。 この「馬耳山」も朝鮮時代くらいから総称されたようである。この二つの峰からなる、馬耳山。その昔、二人の男女の神仙がおり、その間には、息子ができた。ある昇天の日を待った二人、男は、誰にも見つかってはいけないので夜中に、女は、夜は怖いので朝方にと、意見が食い違い、結果、朝方に譲ったのだが、そこで朝、水汲みにきた婦人に見つかってしまい、驚愕の声を出し響かせてしまった。 そのことに苛立ちをあらわに、息子二人を奪い上げ男神は、その場に「岩山」となって座り込んだ。これは語り継がれた神話らしく、多くの人が多少異なりはあるものの、同じような形で語り継がれているようだ。故に、角度によって、大きな岩(=男神)にコブ(=息子)2つがみえ、さらにその奥に大きな岩(=女神)に見えることからも、神話の信憑性を高めているといわれている。 韓国にも、日本と同じく梅雨はあるので、もう少しして夏本番になれば、ソウルでのファッション・グルメショッピングの他に、歴史的な場所へ散策に出かけるのも、新しい韓国を知ることができオススメである。 (2011.06.24)