今日から7月に入り、イメージとしては、「梅雨」から「初夏」といった感じに、「夏を売り込む」各企業の広告宣伝が多くなったように感じる。例年通りに、いや、それ以上に暑さを増しながら月日が流れていく。先月は、夏日が多く観測され、熱中症で死亡する人も多数出たと報道されていた。この夏本番前に、この暑さ、気合を入れて予防しなければならなくなりそうだ。 さて、今回は6月に一度ご紹介した「相馬野馬追」開催が決定したので、前回と違う、「相馬野馬追」の背景などをあわせてコバナシをご紹介しようと思う。原発問題で、立ち入り禁止区域として制限されていた福島県は南相馬だが、各方面との話し合いの末、『亡くなられた方の鎮魂を願い、更には相双地方の復興シンボルとして、「東日本大震災復興 相馬三社野馬追」と称し実施することとなった。震災以降、様々な問題や意見が繰り返し論議されてきたが、最終的には「鎮魂を願い、復興のため」と前向きな形で今回の運びとなったように伺える。
この馬追は、一千余年も前、相馬氏の始祖平将門が下総国(千葉流山市付近)に野馬を放ち、敵兵に見立てて軍事訓練をしたのが起こりとして伝えられている。甲冑に身を固めた500余騎の騎馬武者が腰に太刀、背には旗差物をつけ、疾走する、戦国時代さながらの、その時代を蘇らせたような、迫力ある光景が楽しめる伝統祭りである。 ただ、今回はこれまで行ってきた内容とは違い、震災のことも考慮し、甲冑競馬や神旗争奪戦は実施されないとのこと。しかし、それ以外にも、迫力ある騎馬の見ごたえが多数あるのは間違いないだろう。 最後に、開催者も警告告知していたが、今回の実施場所(神社)は、東京電力福島第一原子力発電所から半径20キロ〜30キロ圏内の緊急避難準備である神社で実施することから、観覧を勧めるものではなく、状況により制限を設ける場合があるとのこと。 是非、参列か否かは、ご自身の責任と判断でお願いしたい。 (2011.07.01)