中高生は期末考査真っ最中、大学でも試験やレポート提出のラッシュが続き、いよいよ夏本番に向けて、教育機関は総仕上げの様子。ある大学では東日本大震災の節電対策のため、比較的早く学校自体を休みにし、テストだけ、8月に持ち込むところも増えている。 夏期休業を早めるとそれだけシラバス(年間授業計画)が狂ったり、同じ授業料ではおかしいのではないかという声や、遠方から通っている学生は7月中で切れるようにしていた定期が、8月にズレこむと、別途の交通費が無駄にかかるという経済的な面で悲鳴を揚げている者もいた。頑張れ学生。 さて、今回は「夏の節電メニュー」と題して、料理ではなく、節電に関しての基礎知識をコバナシしようと思う。東日本大震災の影響を受け、関東以北を始めとし、国全体で節電を経済省は呼びかけている。
特に企業側では、大口需要家と言われる(契約電力500キロワット以上)ところには25%、小口需要家(500キロワット未満)には20%、家庭には15〜20%の節電を求める方針だったが、これを一律15%に緩和。それでも、急激な15%減は難しく、皆、四苦八苦しながら、仕事そっちのけで血眼になって、どの電源を切れるか奮闘している。 そこで、節電メニューのおさらい。今回は家庭での対策についておさらいしよう。『使わないときはコンセントを抜く』この行為をするだけで、大幅に「待機電力」が節電でき、日中、仕事など外出する際は、これだけでも大きく変わる。 また、夏場の温座トイレを使用している家庭は、それも抜き、ひんやりとクールダウンする。もしくは、便座カバーにこの時期切り替えることをお勧めする。この「コンセントを抜く」行為だけで、電化製品に囲まれている我々は、大きく節電できることとなる。 後は、節電が大変と嘆くよりも、節電できれば、その分節約、普段なら、使ってしまってたであろうお金も、この節電生活で少し貯まっていくことを念頭において頂きたい。そうすれば、楽しく節電生活が送れるのでないだろうか。また、日中は家で過ごすより、大型商業施設や子供のいる家庭は図書館など、自宅以外に「節電避難所」をつくっておくと大幅に節電ができるだろう。夏のこの時期、夏休みが始まると遠出や、国内外に旅行に里帰りされるかたにも、是非実践していただきたい。
ただし、過度にストレスを感じるような節電をするのではなく、前向きに楽しくできるように、各々で工夫しながら行っていただくのが一番いいだろう。 (2011.07.08)