ナデシコJAPANが優勝し、日本全土、急速に活気が戻り始めた。当初、初戦での放送はなく、後日結果を流す形だったようだ。日本のメディア側も、正直、それほどまで、期待していなかったらしい。その反骨精神や、東日本大震災へのエールを込め勝ち続けたナデシコJAPAN。勝ち続けると、胡坐をかいていたメディアも一気に立ち上がり放送を決めた。 そして、ついには「優勝」へと最高の場所へ到達した。この知らせに日本は、今まで東日本大震災以降出し切れずくすぶっていた日本の底力と勇気を手に入れたように思える。おめでとうナデシコJAPAN。そして、ありがとう!! さて、今回は「世界遺産」についてのコバナシをお届けしよう。タイトルには、「世界遺産でさらなる勇気を」とある。前述の通り、先日のナデシコJAPANにで、より活気が戻り始めた日本。様々な人の、様々な想いから、一人一人手を取り合って助け合う今の日本。多くの犠牲者がでたことは遺憾で残念以外の何者でもない。しかし、負に屈するより、物事を前向きに捉えるとすれば、本来、日本が失いかけていた、「互いを思いやる気持ち」を呼び起こしてくれたようにも感じる。 そして、今もなお復旧復興に励む被災地に嬉しいニュースが舞い込んできた。それが、岩手県平泉町の世界文化遺産認定である。以前は落選した経緯もある平泉、その中にある「中尊寺」が今回登録となったのだ。実際には、中尊寺以外に毛越寺(もうつうじ)、金鶏山、無量光院跡、観自在王院跡の計5資産となる。平泉は12世紀に栄えた奥州藤原の地であり、初代藤原清衡(きよひら)が「仏の住む極楽浄土」にひようと建設された。
今回の世界遺産登録で、今もなお復興の続く岩手県を始めとする、東北地方の被災地は、大きな励みと勇気になったに違いない。この報道で各メディアが多く取り上げているが、そのインタビューを受けている人のコメントの多くは、「もう頑張るしかない。多くの犠牲を払ったけど、この知らせで勇気がでた。希望が出た」と言っていた。中には、きちんと復興できずにそんな話しをされてもそこまで何とも思わない、という人もいたが、それも本心だろう。 何はともあれ、今のこの時期に、ナデシコJAPANの優勝、そして、平泉の世界遺産登録など、被災地の人たちを始め、日本全体が活気・勇気づけられたことは言うまでもない事実だろう。 (2011.07.22)