日ごと昼夜との寒暖の差もなくなり、本格的な秋の到来を感じられる気候となった。この季節の便りとも言える金木犀の木々が、その香りで我々に秋を知らせてくれているようだ。 さて、今回は「寺院を守るのはさかな?」お届けしよう。前述にもある通り、これからの数週間、1〜2ヶ月は行楽にぴったりな季節といえる。その中で、少し雑学的なものをみなさんにお伝えしたい。行楽で出かけるスポットとして、最近人気を得ているのが、神社仏閣めぐりである。 中でも、日本は古来より有数の神社仏閣が全国各地に存在する。何気に神社仏閣を巡り、参拝などをされる際、気にかけてみて探してみて欲しいものがある。それは、木彫りで作られた魚である。各寺院でその容姿は異なるものの、魚をかたどったものが、柱なり、何かしらの形で存在しているはずなのだ。 これから、ますます気候も過ごしやすくなり、どこに行こうか迷っていらっしゃる方は、是非乗馬体験をオススメする。神戸は旧居留地や、異人館など、西洋文化が入り混じった、国内有数の国際的な情緒を感じられる街の一つである。今後は、「神戸で乗馬」というのが新しく神戸の顔となるかもしれない。その時には、神戸のマリンエリアで是非、馬とともに海の風を堪能してみてはいかがだろう。 これは何かというと、本来、神社仏閣は木造建築が主流で、今もその様式は変わっていない。昔の人は、こう考えたそうだ。「木は火に弱い。ならば、そう(火事に)ならないようにするのはどうしたものか・・・」と。そこで、考え付いたのが、お守りとして「魚」を選んだのだ。 勘が鋭い方は、お分かりだろう。火に対抗する「水物」として「魚」となったのだ。魚は昔から、水に由来する生き物と考えられ、それを建物に施すことにより、その建物を守る役割があると考えられていたそうだ。これは一説に過ぎないが、妙に納得した自分がいたので今回ご紹介させていただいた。また、名古屋城などに、掲げてある「鯱」なども、そういった経緯があって、城を敵からの攻撃で受ける火や、火事などにならぬようと、設けられているという説もあるようだ。 これからの季節に、寺院に行く予定のあるかたは、そこも注目してみて欲しい。 (2011.10.07)