10月に入り体育祭(運動会)が終わり、学校行事としては合唱コンクールや文化祭など、立て続けに行事の多い時期。また、どこへ出かけるのもちょうどいい季節である。数週間前までの長引く暑さとは打って変わって、湿気のない涼しい穏やかな陽気。夜には少し肌寒く、秋を感じながらも、うっすらと冬の気配も少しずつ見え隠れするようになってきた。 さて今回は「花より舞妓」についてご紹介。俗に言う、「花より団子」をもじったこの言葉。先日、京都の友人と話している時に聞いた、京都らしいお話しをしよう。タイトルにある「花より舞妓」だが、京都には神社仏閣を始め、歴史的にも古くからある街並みが、我々日本人は勿論のこと、多くの海外の方にも幅広く「一番日本を感じられる場所」として今もなお残されている。その和のイメージとしてぴったりなのが京都ではないだろうか。そして、その中でも祇園の舞妓さんは日本を代表する「日本の顔」の一つだと言えるだろう。 毎年、観光客が増える京都府。海外からの旅行客も、一度は足を運びたい日本の場所で、京都はその上位に挙がっている。西洋化された日本社会も、どこか古き良き昔の日本を想うところが、日本人であれば誰しも心のどこかにあるもの。京都の街自体も、様変わりを遂げ、和洋の組み合わさった京都ならではのショップなどが数多く増えてきた。 また、タイトルにあがった「舞妓」さんだが、京都通の友人としては、旅行者が日中街で遭遇する舞妓さんは、殆どが観光客の「体験舞妓」なのだとか。本来は、日中はお稽古ごとや、お参りを中心に活動し、本格的に舞妓としては夕方以降から活動するという。 なので、地元京都の人からすると、「観光客が、他の(舞妓に化けた)観光客と写真を撮っている」という、舞妓文化になれた京都人は、やや滑稽にその光景がうつるようだ。とはいえ、非日常的な、和の世界を間近で見る、観光客や外国人は、体験舞妓の人でさえも、嬉しく感じてしまうもの。 これから京都は紅葉を迎え、さらに街全体が活気づくときである。神社仏閣、紅葉めぐり、そして、京料理に舌鼓をうっていると、あなたも舞妓さんに遭遇できるかもしれない。 (2011.10.14)