昨日ボジョレー・ヌーボーが解禁。毎年11月の第3木曜日を解禁日に制定。この日を待ちわびていたファンも多いに違いない。 そこで今回は、「ボジョレー生誕60周年」にてご紹介しよう。 ざっくりと、ボジョレー・ヌーボーについて言うと、仏の南東部に位置するボジョレー地区。その地帯の新酒のワインのことである。この地区の特徴として、代表的なのがその発酵工程である。本来ワインを製造する際、絞ったぶどう液を発酵させるのが一般的とされているのに対し、ボジョレーでは、皮ごと半発酵させた後に本発酵へと進めていくのである。また、品種は厳しく制定されており、赤は「ガメイ種」、白は「シャルドネ種」を使用したものと法律で定められている徹底ぶりである。 では、実際どんな味なのかというと、赤は比較的色が明るく酸味がある感じで香りはフレッシュ。一方の白は、赤の酸味に対し、どちらかというと口当たり喉越しがまろやかでフルーティーな味わい。また、貯蔵・保管するオーク材の樽でその味わいも変わり、長い年月で様々な味が楽しめるらしい。 「熟成」というと、とてつもなく長い年月で寝かせてたどり着いた味。というイメージがあるが、ボジョレーに関しては、その期間も短いことから、他のワインに比べ、葡萄の果実味やフレッシュ感のある味わいが特徴的とのこと。また、毎年聞く「今年はいい出来だ」という言葉は、今年も述べられているので、美味しくいただけるのではないだろうか。 赤・白を飲み比べて、生誕60周年のその味を、是非、大切な人と堪能してみてはいかがだろう。 (2011.11.18)