今年も残すところ二週間程となり、年末年始に向けの準備に大慌ての方、また繁忙期にかかる企業も、連日多忙を極めているにちがいない。2011年を表す漢字が先日京都・清水寺で発表された。今年は、やはり「絆」、となった。今年から来年に向けて、「絆」のバトンを引き継ぎたいという想いが込められ、その一文字になったように感じる。 さて、今回は「下半期大ヒットドラマ」についてご紹介しよう。今年も各局、様々な思考を凝らし、放送されてきたドラマ。こと、下半期、この秋冬のドラマに関しては、「承知しました」でお馴染み「家政婦のミタ」と言えるだろう。 ある一家に派遣されたミタ。この家庭の内情は、夫の不倫、母の自殺、子供のいじめなど・・・、一般家庭でも起こりそうな「いろんな事情」を、松嶋菜々子扮する家政婦のミタが冷酷に見える無表情さで仕事をこなしていく。ただ、結果として、最後には家族がまとまっていくホームドラマになっている。 ロボットのように一切表情を変えずに仕事をこなすミタ。その過去には、痛烈に悲しい過去があった。笑うことを禁止されたミタ。自分が好きな人はみんな不幸になってしまう。そう言われ、反論するとなく受け止め、一切の感情を捨てた。唯一、残っていたのは表情には出ないが、人を想う気持ちである。一見、冷酷なミタだが、崩壊しかけの家族を救ったのは、まぎれもなくミタだろう。 また、彼女の過去を知ったこの家族は、ミタを救うことになる。無表情・無関心ンにも思える彼女が大粒の涙を流した・・・そして・・・。 どんな形で物語が進行されていくかは、ネタバレになるので、詳細には書かずにいよう。 毎週大きく高視聴率を確保する家政婦のミタ。今週放送されたものは、サッカーのため、開始が35分後にズレ込んだのにもかかわらず平均で28%以上、最高で30%超えをしたとのこと。「気になる展開」を非常にうまく取り入れた作品だと思う。個人的な意見としては、はじめは少したどたどしい子供たちの演技も、回を重ねるごとに「本物の家族・兄弟」になってきたように思えた。 来週行われる最終回は、ぜひ早めの帰宅で、その結末を見届けてほしい。 (2011.12.16)