今週は「爆弾低気圧」と言われる、台風クラスの暴風雨が日本列島を直撃した。その春の嵐の爪痕は、死者数人を出すほど非常に脅威的なものとなった。首都圏でも、空の便や電車など、公共の交通機関も大いに狂わされ、企業によっては「帰宅命令」の発動や、早めの店じまいなど、各々帰宅に備えて対策していたようだ。和歌山でも観測史上一位になる瞬間風速が観測されるなど、この時期に招かざる春の嵐に国民は皆、困惑を隠せなかった。 さて、今回は「和ごころ堪能、桜前線」をご紹介。前述にある春の嵐で国民誰もが心配したのはこの時期に続々と見頃を迎えていく日本の和心の象徴の一つと言える「桜の開花」ではないだろうか。東京でも強風荒れる中、開花に向けてたくましく準備を進めている桜の木々。東京・靖国神社の開花宣言も、平年より5日、昨年より3日遅れで開花発表が行われ、ようやく本格的な春を迎えられそうである。 また、首都圏内でも地域差はあるものの、明日、7日が満開として予測されており、今回の台風の影響で多少ズレが生じる可能性があるが、都心では週末〜来週にかけて、満開の桜の下で「お花見」が楽しめるのではないだろうか。こういった、お花見は例年少しずつ変化をもち、一般的に桜並木の下で行うものや、展望など、眼下に桜を見下ろす形で行うお花見など。各種飲食店やレジャースポットなどは、お花見用にと、様々なプランが用意されているそうだ。 日本優美な春夏秋冬を感じることのできる最初の季節、春。桜前線をうまくキャッチし、桜並木の下、日桜、夜桜と、それぞれ大切な人と和ごころを堪能し過ごされてみてはいかがだろう。 (2012.04.06)