これで重賞3連覇を成し遂げたハリアーだが、今回の勝利までには壮絶な試練が待っていた。 と言うのも、『左前浅屈腱炎』を発症し、あと少しというところで、サマー2000シリーズを不戦敗。 初代王者の座を逃し、約10ヶ月半の間休養をしていたのだ。 この期間の苦行とも言えるリハビリは、ハリアーにとって、レース以外の一番の正念場だったように思える。 見事復活を果たすも、レースではなかなか本調子に戻すことは出来なかった。 しかし、さすが『初代王者』の候補馬。その内に秘めた能力は思い出の場所で再び花開いたのだ! 昨年・一昨年の覇者は、自分の得意の場所(レース)を覚えていた。 騎乗した武幸四郎騎手も「強いの一言」とインタビューで語っている。 「天国と地獄」 口にすれば簡単な言葉だが、実際に経験する地獄は、みなそれぞれ耐え難いものである。 だが、地獄と嘆くよりも、そのものに与えられた『努力期間』とし、その期間が達成したあかつきには、再び『天国』が待っていると私は思いたい。 今日の地獄は明日の天国。 そう思い、願いながら、日々の努力に勤しもうではないか!!! (2007.7.27)