本来ならば牛の皮や胃でできた「フフル」と言う袋が、馬乳酒を作るのに適していると言われていたが、現代用に改良とでも言うのだろうか?ポリ容器などで代用する家庭も近年少なくないと言う。 こうして完成した馬乳酒は医学的にも効能が証明されている。 呼吸器系の(ウイルス性)肺炎や結核、消火器系の胃潰瘍・腸炎や胃炎、そしてさらには、日本でもここ数年深刻化している糖尿病や高血圧など「生活習慣病」にも効果があるとされており、モンゴル各地で馬乳酒を用いる「伝統治療院」がいくつかある。 また、女性には嬉しい美容効果や虫刺されなどに外用することも可能だ。 「見て・乗って・触れて」癒され、我々の生活に、もはや欠かすことのできない馬。 「馬乳酒」で、さらには健康にも大きな影響をもたらしてくれる。 「馬と人間」、ますます切り離すことのできない関係がここに成り立っている。 「横取り」と少々人間の横暴や身勝手さを感じさせるものもあったが、我々、馬と人間は互いに「共存して生きている」という形で読者の皆様にはご理解頂きたいと思う。 (2007.10.26)