新年明けましておめでとうございます。 昨日までは『三が日』と言うように、初詣にでかけた人も多いのではないだろうか。 運勢が気になる人には、おみくじという初詣ならではの楽しみがある。中でも、受験・昇進・出産など、それぞれに夢を願う人も多いのではないだろうか。 そこで登場するのが『絵馬』である。 由来は様々だが、ある書によれば、奈良時代にさかのぼり、神馬(しんめ)と言う『神が乗る馬』を奉納することがそもそもの起源だったそうだ。 しかし、神社・寺院など馬を預かり管理する側も大変になり、奉納物であった本当の馬は、やがて土木や紙などで代用されるのが一般化し始めた。 今日のような商売繁盛・学問など、人々の夢や願いを絵馬に込めるのは江戸時代からだと言われている。 ただ、昔と違い問題になっているのは『個人情報』の問題である。 大抵の場合、絵馬には各々の想いを書き記すのだが、加えて氏名や住所など、個人を特定できる内容を書いている人も多い。それを悪用し犯罪に発展するケースもあると言うからひどい。 絵馬に夢を託し叶えるも、その気持ちが祈りとして届くには(住所などの)詳細までは必要ないと私は思う。 絵馬の本来の活用が時代と共に変化してきたように、我々もその託し方(書き方)を考えなければならないように感じる。 本年が読者の皆様にとってご多幸満ちる一年となりますよう、スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。 (2008.1.1)