学校が終わって、仕事が終わって、用事が終わって・・・その後みな家に帰る。 同様に、レースを終えた競走馬達にも帰る「家」がある。それが馬房(厩舎)だ。 大方、レースに出走するものはここで管理され、次のレースに控え様々なトレーニングなど調整に励んでいる。 中央競馬(JRA)では関東圏で茨城県の美浦、関西圏では滋賀県の栗東にあるトレーニングセンター内の厩舎で馬を管理している。 地方競馬(NAR)については、その殆どが各競馬場内に併設されている。 競馬場やトレセン内に厩舎があることを「内厩制」と言い、部外者など、外部からの接触を避ける規制を厳しく定めている。 理由としては、伝染病の予防・八百長の問題などが挙げられる。 各々の厩舎には、「〜〜厩舎」と調教師の名前をとって呼ばれているのはご周知の通り。ゆえに、「この馬は〜〜(調教師の名前)厩舎所属」などと言い表されることが多い。 各厩舎では調教師は勿論のこと、厩務員や調教助手などがおり「馬のお家・お世話」に日々徹している。 厩舎のスタッフにとって自厩舎の馬たちは、わが子同然のようだ。レースに送り出す瞬間や、レース後に再び戻ってきた馬たちを見て、様々な想いがあることだろう。 素晴らしいレースを魅せてくれる馬たちを育て上げた彼(女)の存在も忘れてはならない。 彼(女)ら陰の努力あってのレースでもあるのだから。 (2008.3.14)