最近、身近なところで食品問題や、長年続いている環境問題が問題視され続けている。 この2つに共通していることは、食品も環境(資源)も「限りあるものではない」と言うことだ。 それは馬にも当てはまる。 みなさんは「日本在来馬」をご存知だろうか。 数ある馬の種類の中で、日本独自の馬として名を挙げるのが「日本在来馬」である。 本来「在来馬」とはサラブレッドの様な体格ではなく、ポニーとして位置づけられ、外国など洋種馬との交配がないものや、またその総称に値するものを言う。 小型・中型と、サラブレッドとはまた少し違う可愛いらしさがあるが特徴だ。 日本には8種類に分類されており、北は北海道、南は沖縄までと所々に点在している。 馬種で挙げると北海道和種・木曽馬・御崎馬・対州馬・野間馬・トカラ馬・宮古馬・与那国馬など、中でも御崎馬(宮崎県)は、現在、国の天然記念物として保護されている。 純粋な国産馬であるこの馬たちは年々減少し続けており、今後の保護は勿論のこと、貴重な馬たちを新たに繁殖し成長させていくことが一番望ましいだろう。 これらは日本馬事協会や各地にある保存会によって懸命に保護され、それぞれ頭数や・維持・繁殖など管理している。 絶滅の危機と囁かれている純血種-日本在来馬、「知らぬ間に絶滅していた」では何とも悲しすぎる結末だ。 しからば、我々にできる可能なことを今一度考えてみようではないか。 (2008.3.21)