卒業や退職など「お別れ行事」に一段落し、ようやく思い思いに見応えのある花を咲かせた桜が目に映る今日この頃。 この時期は様々な旅立ちがあるものだ。 その旅立ち・卒業をテーマにしたロバにまつわるコバナシ、略して「ロバナシ」をお届けしよう(笑) タイトルを見て読者の皆さんは「バレエ?ロバ?」と、些か疑問視されていることだろう。 私も初めは皆さんと同じように「??」が沢山あったから当然だ。 これはロシア、サンクトペテルブルクにあるとても有名なバレエ劇団でのロバナシだ。 やや女性寄りに思われるバレエ。わたしもそれ程バレエに関しては知識がある方ではないのだが、その有名なバレエ劇団、マリインスキー・バレエに所属していた一頭のロバ、「モニカ(21歳)-♀」が引退したそうだ。 モニカは、約19年もの間、「ドン・キホーテ」の中に登場し、貴重な役を演じていた。 最後の引退セレモニーでは、身に纏うエプロンドレスやスカーフ、そしてニンジンのケーキなどが贈られたという。なんとも微笑ましい光景である。 引退となれば新しく入るものもいる。その後任には「アリナ」と言う名の違うロバが決まっているそうだ。 今回初めて知ったバレエ業界のロバ、そして馴染みのある競馬界の馬など、様々な動物が一仕事を終え、引退していく。 そんな彼(女)達に「有難う、お疲れ様」と、心から感謝の意を伝えたい。 (2008.3.28)