終戦記念日を迎えると、夏も少しずつ終わりに近づくようだ。 しかし、夏の厳しい暑さは変わることなく、むしろ増していくようにも感じる。 近年、東国原宮崎県知事のアピールで知られるマンゴーなど「常夏」を連想させる地域の果物をよく耳にする。 常夏の果物と言えば、タイトルにあるココナッツもその一つとして挙げられる。どちらかと言えば、ココナッツは南国リゾートやハワイのイメージが私には強い。 今回はそんなココナッツに関係したコバナシである。 テレビや映画など、馬が気持ち良さそうに流して(走って)いるシーン、あの様子を思い出して欲しい。 本来、あれらの音や映像は技術的に進歩した機材などを駆使して得た形である。だが、いくら技術的に優れた機材があるにせよ、やはり限界がある。 豪雨の中での撮影時、馬がその中を駆けても豪雨の音で、たちまちかき消されてしまう。 このように映像としては確かなものでも、音として得るには難しい場合があるのだ。そんな時は「馬の駆け足」を創り出す。 波打ち際のシーンで小豆をかごに入れて波の音を創りだすのはご存知の方も多いだろう。 同じような感じで「音のプロ」が馬の音を創るとどうなるか。 そこで「ココナッツ」の登場だ。 半分に切ったココナッツは、中身をくり抜き乾燥させ、その断面を下に向け馬の脚のように台に弾ませると、「パッカパッカ」と音を奏でるのだ。 耳に残る軽やかで強さを感じさせるあの馬の足音。その音を響かせる本当の正体は実はココナッツによって生み出されたものかもしれない(笑) (2008.8.15)